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詩⑧

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小さい頃から 哀しみ抱いてた
名前も分からなかった だけど 今日までしつこく突き刺さっていた
泣きたい様な気分になるし 無理して笑ってもいたかった
そうすれば 皆騙されてくれるから

「幸せそう」「元気そう」って他愛もない誉め言葉
周りは何も考えちゃいない それがたまらなく辛かった
この胸に突き刺さるナイフが 私を殺すんじゃないかって
その内自分がどっか行った 「私」を置いてけぼりにした

決して見捨てたんじゃなく ナイフ抜く手立て探しに当てもなく
ひたすらに虚ろを見た 誰もいない 映らない
広がっていた空が 少しずつ陰った 死ぬみたいに
同じようにして「私」も力絶えていった

朝も昼も夜も時間もなく 消えたかった
刺さったナイフが チクチク疼いた 自分は帰ってこない
ただ待った 皆に「幸せ」って嘯きながら 笑顔作りながら
自分が誰かを連れ戻って来た 愛する人だった

瞬く間に心塞いでいたつっかえがとれた
「どうして私は生きていなきゃいけないの」って子供みたいに
駄々捏ねるみたいに喚き散らした
「俺が居るから」って その一言を産まれてからずっと待ってた

もう無理して笑う事もなく 気分のままに泣いて泣いて泣いた



作品名:詩⑧ 作家名:sor