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Planet of Rock'n Roll(第一部)

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「そうなんだ、今日、俺がセッションに飛び入りしてさ、二人とも俺を気に入ってくれたんでここに案内したんだ、お前も演奏を聴いてもらえよ」
「ああ、そいつは望むところだ……よろしく、俺は趙雲徳、ちょっとばかりベースを弾くんだ」

 四人でのセッションが始まった。
 王玄徳は、段ボール一つでも自在なシンコペーションを叩き出したが、自前の大掛かりなドラムセットの前に座ると、更に自由に疾走る。
 そして趙雲徳のベースは、グリグリと固い音色の堅実なベース、ドラムスが自在に疾走ってもベースがしっかりとリズムを支える。
 なるほど、ギターとキーボードがコロコロ変っても、この二人はずっと一緒にやってきたと言うのも頷ける。

 そして、馬聖は確信した。
 このメンバーこそ夢に出てきたメンバーなのだと。
 まだ始めたばかりで息の合わない部分もあり、完成度はいまひとつ、しかし、文句のつけようのない練習場所にも恵まれたのだから、その問題は直に解決するだろう。
 基本はストレートなロックン・ロール、しかし、自分のギターと王玄徳のドラムスは自在に疾走り、趙雲徳のベースがそれを支えてくれる、その上で季天龍の二胡は自由自在に空を翔け巡る……馬聖自身が理想とするサウンド、いやそれを超えるサウンドを叩き出すバンド、それがこのバンドなのだ……そして……」

「どうだい! ゴキゲンじゃないか、馬聖、季天龍、俺たちを仲間に入れてくれるかい?」
「もちろんだ! 四人で嵐を巻き起こそうぜ!」
「じゃ、早速バンド名を決めないとな」
「それはもう決まってるよ」
「何と?」
「ドレゴン・クロウ! これでどうだ!?」
「龍の爪か、いいな、聴衆の心を鷲掴みだ!!」
「しかも中国らしくていいじゃないか!!」
「よし! 今日から俺たちはドラゴン・クロウだ!!!」
「ドラゴン・クロウに乾杯!!!!」
 四人は烏龍茶で乾杯し、自らの門出を祝った。

(続く)

作品名:Planet of Rock'n Roll(第一部) 作家名:ST