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股野 特大
股野 特大
novelistID. 38476
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私は夢見る夢子 エッチな夢を見る

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入院、手術は思ったより恥ずかしくなかった。
大事な毛も剃られることもなかった(当たり前だ、肩だから)
ここまでボーボーに伸ばしてきた大事な?大事な毛を剃られたくはなかった。
(だから必要ないっちゅうねん)
だけど、さすがに肩はあがらない。
腱も切れてるということでリハビリが必要だ。

突然だけど私の一人エッチは右手だ。
大事な利き腕が使えない。
羽をもがれた白鳥(そんないいもんか)
喉を痛めたソプラノ歌手(歌えないが)
試合途中で手首を痛めた錦織ケイ、スマッシュが打てない福原アイ(もういいです)みたいなもんだ。

仕方なく我慢することにした・・・悶々ww。

リハビリは意外とつらい。
痛いのと臭いのと旦那は苦手だ。

手術をした先生は麻酔で眠って知らなかったが、今度はアントニオ猪木に似ていた。
(心の中でまた旬くんと会えるかな・・・と期待したが大外れだった)
スポーツの事故に関しては日本では有名な先生だそうだ。
やたら顔を合わせると
「元気ですかぁーっ!!」と叫ぶのだが、入院していて元気なわけがない。
「まあ、まあです」
「リハビリはちゃんとやっているかな?」
一人エッチをするためにも早く治したい。
私は「はい」と素直に答えればいいのに、
「なんか手っ取り早く、取っ替えてカチャンと付け替えれるのがあればいいのに」と言ってしまった。
「ハハッ、そんなのあったらいいね。まるでサイボーグだね。ナイスな考えだよ」
意味わからん質問に、意味わからん受け応えだ。

その夜、私はお決まりどおり夢を見た。

サイボーグのアントニオ猪木が私の個室のベッドに忍び込んできた。
シュワルツェネッガーみたいに、いきなり異次元から裸で登場だ。
(実はあの映画が大好きだ)
今度は夜中なので小さな声で「元気ですかぁーっ」と言っている。
何度も言うが入院していて元気なわけがない。

「今日の昼間、君はサイボーグになりたいと言ってたね。僕の本当の姿がバレたのは君だけだ」
「・・・・??そりゃどーも」
「右手を取り替えたい?」
「はい、できれば・・・」
「どんなのが欲しい?いろいろあるが・・・。君はバドミントンやってたね」
「はい、恥ずかしながら30年・・下手です」
「わかった。ここに2070年製のヨネックスのプロ用右手がある。これはいいよ。中古だけど」
(いったい私は西暦何年にワープしたのだ?)
「これを挿入・・いや、もとい装着したら君はバドミントンがうまくなる」

私はきっと目をキラキラさせたに違いない。
イノキはニヤリとして笑った。

「あの~、サイボーグの先生。他にもあるんですか?取替の右手」
「ある。シャネルとかヴイトンもある」
「はっ?それって高いんでしょ」
「高いけどコピーもあるしな・・・」
(いらん、いらん!)
「なにか私にとって素晴らしい右手って、何があるんでしょ?」
「う~~ん、君が今。健康な右手を貰って一番したいことは?」

私は即座に答えた・・・「オナニー」
「はっ?・・・う~む、あのマンコをゴシゴシすることか?」
「そう・・・」
私は無性にしたくて禁断症状が出ていた。左手ではイケなかったからだ。
サイボーグイノキはどこかに電話していた。小さな声で喋ってたが私は聞こえた。
「あ~私だけど、60近くのオバサンだけどオナニー用右手はあるかな?」
どこにかけているか興味津々だ。もしわかったら友だちのエロモリさんにも教えてあげたい。
「あっ、いや・・・まだ60はいってない」
(なんだか嬉しいようで失礼だわ)
「なにっ!一本だけある?どんなやつだ」
私はダンボの耳になった。