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毎日が色褪せていた 生涯を語るには早すぎるほど
誰かが言った 人は愛されるために産まれる
ならば僕は なぜ生きているのだろう

愛されてるかのような作り笑いが得意だった
辺りを見回せば 枯れた大地
遠くに咲くそれが 愛というやつだろうか

後何十年いや何百年 届くが先か枯れるが先か
愛なんてどうでも良かった けれど花は咲き誇っていた 嘲笑うかのように

友人が抱く花束 笑顔を彩るそれが眩しすぎて
溢れた涙 止められなかった

世を憎み 妬み 羨み 目が盲しいてく
ある時僕は気付く 足元に寄り添う芽

あの日流した涙を糧に空気に触れたんだと
もう一度 しょっぱく雫をこぼす

遠くに感じていた花が こんなにも側にいた
愛は与えられるものではない 何かに注ぐものだと僕は知った
 



作品名: 作家名:sor