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ワタリドリ
ワタリドリ
novelistID. 54908
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それでも太陽は赤く染まる!第14回「よみがえる乱情!」

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「元気がいいなおまえは本当!一日中家におるでエネルギー余っとるんやろ・・・。ひとしといっしょに住宅一周、走ってこい。馬鹿な親子で!うるさくてテレビの声も聞こえへんし、父さんおまえらおるとちっとも仕事の疲れが休まらんで。外で一晩中わめいとれ!\(^o^)/。」

絹代、邦久をキッとにらみつけて・・・。

絹代
「何言っとるんや!なんでさっきお風呂入ったばっかりやのにそんな汗かくことして恥さらさないかんのや・・・。たわけたことしゃべっとんなよ、のんきに!明日も仕事なら早く寝ろおまえも!いつのまに、どんだけ飲んどるんやビールを!二日酔いしても行かせるでな仕事に・・・。(# ゚Д゚)」

顔が真っ赤に出来上がった、邦久の腰掛けていたソファーの足元にはいつのまにかビールの空き缶が5つも転がっていた。

そんな邦久を眺め、時計の針がいつのまにか8時半を回り、ひとしはだいぶ疲れたのかもう何も言い返さず湯豆腐を見つめると手もつけず、そのまま自分の部屋に向かっていった。

そんなひとしの背中を、罵声で追うように・・・。

絹代
「何もう寝ようとしとるんや~おまえは!食べてけってゆっとるやろ~。汗くさい身体で風呂も入らんつもりか汚ったない!夜中に風呂なんか沸かすなよもったいないで!(# ゚Д゚)」

さすがに一日中家で専業主婦している絹代は元気なようです。

ひとしは自室に入ると暗闇で、父とお揃いの縞柄のパジャマに着替えてすぐに横になった。

金魚の泡ぶくのモーター音を目を閉じてまぶたの裏で聞きながらいつもと変わらない台所から聞こえるテレビの音声の響きと酔った邦久の心地よさそうな寝息を耳に受けながら、やはり少し疲れていたせいかすぐに意識がゆっくりと遠ざかっていった。(-_-)zzz