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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「歴女先生教えて~パート2」 第四話

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美穂は何を話したいのだろうと考えたが、今は母に預けている息子を引き取りにゆかないといけないので、気持ちが落ち着かなかった。
息子をあやしながら、夫の帰りを待っているとスマホが鳴った。
チラ見すると、それは望月からのラインだった。

「先生、今日未海から話したいことがあると言われたでしょう?それはあの子のお父さんの再婚についてなの。母と父の違いはあるけど同じ悩みだと知って、是非先生に相談したらと言ってあげたからよろしくお願いします」

と書かれてあった。
未海が望月に話して、自分へ回ってきた相談事なんだと知らされた。
翌日昼休みに中庭で待っていた未海に美穂は声をかけた。

「お待たせ、座って話しましょう」

「はい、先生お世話かけます」

「いいのよ。それよりお父様のことよね?」

「朋美から聞いたのですね?ええ、そうなんです」

「あなたはお父様と暮らしているのかしら?」

「はい、父と二人で暮らしています。叔母が時々訪ねて来てくれて世話をしてはくれますけど、家のことは大半私がやっています」

「そうなの、あなたも望月さんと同じで立派ね。みんな遊び盛りというのに、良く我慢できていると感心させられるわ。それで、相談ってどういう事かしら?」

「父は地元で会社をやっています。事務を手伝っている叔母から聞いた話ですが、最近若い女性と交際していて、再婚するんじゃないかというんです。正式に父から言われてはいませんが、本当ならイヤだなあ~って感じます」

「その女性という人には会ったことはないの?」

「ないですが、叔母は独身の三十代だと言いました。父は今年45歳なので本当なら十歳以上年下です。変な下心があるんじゃないかとも叔母が言います。私は父の再婚に反対ではありませんが、そうなったら自分はどうすれば良いのか迷ってしまいます」

「そうね、若いお母さんとどう接すればいいのか戸惑うわよね。まずはあなたがそのお相手の女性と会ってお話をすることね。そのあとで感じたことを聞かせてくれれば、また相談にのるわ。どう?」

「父に頼めばいいのですか?」

「もし、言いにくいなら叔母さまからお父さんにあなたの気持ちを伝えて頂きましょう」

「はい、それなら出来そうです。ありがとうございました。ちょっと元気が出てきました。またお話させてください」

「ええ、いいわよ。望月さんとも話をしてお互いに仲良くするといいわね」

「そう思います」

美穂はこの後の未海が父親の再婚相手と会って話したことを聞かされる。