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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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そぞろゆく夜叉 探偵奇談11 後編

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あんぽんたん二人で、並んで廊下を戻る。ホッとしたように笑っている瑞の気配が、隣から伝わった。

(…この櫛が何を意味するかはわからないけれど)

手のひらの中で、伊吹は櫛を強く握る。

(わざわざ渡しに現れたからには、意味のあるものなのだろう)

自分の魂の記憶にまつわるものかもしれない。そっとポケットにそれをしまい、伊吹は夜の中に消えた瑞の気配を思うのだった。






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