小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

私と猫とイチョウの葉

INDEX|1ページ/1ページ|

 
この白い壁の部屋には、私と子猫とイチョウの葉しかいない。
私はイチョウの葉を指でくるくると回し、部屋の中を眺めていた。
子猫はとても美しかった。毛並みは奇跡のように右から左へと流れ、大きな目は黄金色に輝いている。
それでいて、部屋の真ん中に居座るわけではなくちょっと隅の方でじっとしているわけである。
私は訳も分からず不安になっていた。自然のものなのか人工的なものなのか判断がつかなかった。急に現実感をなくし、心はいつものところにはなかった。猫は現実感のない声でニャアと鳴いた。
私は私の心を普段の位置に戻そうとし、その猫を踏みつぶしてしまった。
私が指でくるくると回していたイチョウの葉は表か裏か分からなくなっていた。
作品名:私と猫とイチョウの葉 作家名:たま