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天井裏戦記

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  あとがき



 ネズミという生き物は、どうも悪い生き物のように捉えられていますが、日本語ではネズミの語源が寝てる間に盗みを働く生き物ということから

   寝盗み→ネズミ

になったといわれています。動物が作物を食い荒らすのは自然の摂理ですが、収穫したあとのものを狙うのは人間にとっては害のあるものです。そんな「害獣」と呼ばれるのはネズミくらいだそうです。

 その他ネズミが人類に与えた影響については、中世のヨーロッパでネズミが媒体となったペスト「黒死病」で人口の3分の1が犠牲になったとも言います。蚊のように病気を伝染させる害虫ならぬ「害獣」なのです。
 小さいながらも恐ろしい動物なんですね。

 何かと人に嫌われるネズミですが、干支では筆頭になってます。一番ということは良いことです。二重国籍の議員が言いましたがやっぱ二番じゃ意味がない。
 これも、早起きの牛を丸め込んで抜け駆けて出発したとされてます。

  あらら、良いように扱えないですね。

 これはフォローになってるかは定かでありませんが。
 でも、地球上で一番最初に出現したほ乳類なんですよね、彼らは。なので後から進化して知恵と力を身に付けて、地球をあたかも自分のものとして生活している人類を見て
「何をこの新参者が……ブツブツ」
と思ってるかもしれません。

 そして、哺乳類ですから細胞のレベルが人間とも近く、毎日多くのネズミさんたちが人類の科学の発展のため、様々な実験に使われております。ヒトがここまで長生きできるのはある意味彼らのお陰かもしれません。

 駆除されても、増える。追い出されても、場所を変えて生き延びる。昔むかしのそのまた大昔、恐竜たちが環境の変化に適応できずにバタバタ倒れて滅亡の方向へ向かう頃から彼らは形を変えて生き延びて現代にいるのです。
 そう考えれば、彼らはまだまだ進化の途中にある強い生き物かもしれませんね。

 油断してたら貴方のおうちの天井裏にもいるかもしれませんよ、皆さんの住宅環境は大丈夫ですか?……、チュー。
作品名:天井裏戦記 作家名:八馬八朔