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すーっと伸びてゆく夕焼けぞらの雲に
最後の残像がきえていく
きみが残したかなしいかぎ針は
ぼろぼろに錆びてすぽんと抜けた
糸はふっと切れて
わたしの意識は明瞭になった
生きながら死したひとよ
わたしは埋葬すらしない
きみは優しい鳥たちについばまれ
まだ気づかないままだ
ねむれ　ねむれ　
その朱色はもうここには馴染まないだろう
わたしの靴の先には



さようなら
もう言葉もあげられないよ