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サンタクロースが来た!

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「どこで、サンタクロースに会ったの?」とアンナが聞くと、
マリは泣きながら、「公園であった。赤い服を着たサンタクロースに何が欲しいと聞かれた」 と答えた。
「何と答えたの?」
「私はお人形さん、お姉ちゃんは白いコート!」

クリスマスの日、夕方のことである。新聞配達を終えたアンナの前にサンタクロースの恰好していた女が現れた。
「頼まれたのよ」
「誰に?」
「ある人から。泥棒呼ばりをして悪かったと言っていた。そして、その人は“絶対にくじけるな”と伝えてくれと言っていた。どういう意味か分からないけど。でも伝えたから。忘れないでよ」
 アンナはうなずいた。
「君と君の妹へのプレゼントを預かった。これは、あんたが正直に財布を届けてくれたお礼よ。だから、堂々と受け取っていいの」と言って大きな紙袋を渡した。
その中には、マリが欲しがっていた人形があった。そして少女が欲しかったコートも。
「こんなもの、受け取れません」と言おうとしたら、サンタクロースは足早に消えた。

「ねえ、私には、サンタクロースのプレゼントはないの」とアキナは甘えた声でトシオに囁いた。
「自分でサンタクロースを掴まえて来い」
「相変わらずクールだね。そこがたまらなく魅力的なの。ねえ、私のサンタさん」