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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「SNSの恋 にじいろ」 第二話

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ロビーへ戻ってくるとにじいろはすでに待っていた。
暑かったから直ぐに出てきたと話した。近くのそば屋で昼食を食べて車で神社から下りた場所にあるオルゴール記念館を見学した。
そこは世界中のオルゴールが展示してある、とある企業の持ち物だった。
昔の人たちの音楽を楽しむ様子が見て取れる。

話がしたいので喫茶店ではなく岡谷駅前のカラオケルームへボクたちは入った。
午後五時には帰りたいと言ったので二時間ほどそこで過ごした。
彼女は離婚してから何人かと付き合って遊んでいた時期があったらしく、恋愛が趣味だと感じていたと笑った。
今の彼と真面目に付き合おうとここ数年は出逢いを求めなかったし、出会うことも無かったと言った。

ボクに興味を持ったのは何故だろう。結婚対象のれっきとした彼が居るのにこうして会ってくれていることはどうしてなんだろうと迷った。
離れて座っていた席から隣同士に替えて、ボクは手を握った。彼女も強く握り返した。
目と目が見つめ合いお互いに好きだという気持ちが伝わったようだ。
軽く唇に触れる。

「逢った時から可愛いて感じて好きになったよ。にじいろさんはどう?」

「うん、わたしも同じ。ねえ?もっと可愛い彼女さんが居るんでしょ?私なんかでいいの?」

「いいや居ないよ。それより彼のことはいいのかい?」

「そんなこと聞かないで。今はこうしているのよ」

その言葉の後は強く抱き合った。監視カメラの視線も気にせずにお互いに激しいキスを交わした。指が小さな胸に触れる。小さめの乳首に触れると唇を少し離して、「あっ」と声を発した。続いて下着の中に指を滑り込ませた。そこには当然あるべきヘアーが無かった。

ベタっとした感触は初めての経験で子供のような触り心地と言ったら良いのであろうか。
指を少し先まで滑り込ませるとベタっとした感触からはっきりと濡れている感触に変わる。

「てっしゅうさん、ここじゃこれ以上はイヤ」

「そうだね。やめておこう。次に会った時はゆっくりと楽しもう。それでいい?」

「うん、でも暇が作れるか心配」

「休みは合わせるよ。土日でも構わないけど、出来れば平日がすいているからいいよね」

「じゃあ有給取る。都合のいい日を教えて」

この日はそう約束して岡谷駅まで送ってもらって別れた。
善は急げ。気持ちが変わらないうちに約束を取り付けておかないといけないと感じ、毎日ラインをして彼女の気持ちを惹きつけて置く。
たわいもない話を少しするだけで、そしておやすみなさいと結ぶだけで気持ちがつながっていることが確信できた。

四月上旬、最初に会ってから一月後の金曜日に祐紀夫は自家用車で岡谷駅の近くにあるスーパーの駐車場でにじいろと待ち合わせをしていた。彼女には前もって「ミニスカート生足ノーパン・ノーブラ」で来るように頼んでおいた。
最初は断っていたが最後は押し切って「うん」と言わせた。