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海野ごはん
海野ごはん
novelistID. 29750
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桜 舞う舞う バイバイ

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お気に入りの美術館が閉館した





もしも あの時 あの言葉を言ってたら僕らは繋がっていただろうか?

もしも あの時勇気を出していたら 今頃は笑っていただろうか?

もしも 君と出会わなかったら

空を染めた夕陽も 海の輝きも 山深くの緑も感動しなかったかもしれない

君がいたことで 僕のキャンバスは色が満ち 鮮やかな色彩で溢れていた

ありがとね

潮時ってあるんだよね

二人で描いた絵は 一生綺麗なまま 僕のこころの美術館に眠る

誰も見えないけど 僕らだけは眺められる

ぐちゃぐちゃで別れても 描いた絵の美しさは今も変わらない

逢えて良かったかな・・・たぶん

誰よりも素敵な絵を 僕は心の美術館に飾ったままにしているから



今日で美術館は閉館だけど 

ずっと ずっと 絵は大事にするよ

館長は僕

共同画家の君がいなくなった