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花冷え

華やかに桜が咲いて
和みと昂揚のなかで
微妙な悲観が混じる
遠慮気味に気紛れに

はかなさも味付けとなり
なさけも深まる桜の花に
びんじょうの酒盛り人に
えりを正せよと冷たい風

華やかな娘となって
涙と笑いの日々の中
微妙な憂いの日あり
遠因は恐らくあの人

はしゃいでいてもあの人
なにをしていてもあの人
びんかんな耳に届くのは
えんりょ気味な忠告の声