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きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
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まさかこんな事があるなんて?!

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“『人と人』とを越えた繋がりの先にあるものは…。”の文章を書いて、みんなが読んでくれた。
苦情もなくよかったよかった。
ゆきのとの会話で伝えていなかったあのおっさんの話…。
ひろみさんが気分を害していなければいいのだが…と思っていた。
そしてその日の夜、ひろみさんとメールのやり取りをした。
ひろみさんから、“ありがとうございます。”とメールが届きとても嬉しかった。
そして続けて届いたメールに私は驚いた
『ビックリしたのが、あの変なおじさんの話です。私のイメージと同じで、ビックリしました。』
と…。
私はあまりにも驚いたので、何処に心の着地点を置いたらいいのか分からず、“お~っ!!”と言いながらキョロキョロと右往左往していた。
そこからそのおっさんの話へとなって行った。
ひろみさんの想像では、
『ずんぐりむっくりで横に揺れて歩くような…。』
と言った。
私の見える人を越えてひろみさんは言う。
確かにそんな感じの人。
足音をわざと立てて馬たちに存在をアピールして怖がらせる…そんなおっさん。
そして私は、
『不潔です。』
と答えたら、
『襟がダラダラ。』
と返って来た。
“おーーーっ!!”と家の中で発狂!!夜遅いのに…、近所迷惑…。
あまりの事に旦那さんに伝えた。
驚いてはいたけど、映画を見ていたので、すぐに心は映画へ…。
なので私の心はひろみさんとのメールに戻った。
私が、
『マジでびっくり中です。』
と伝えたら、
『ゆきののテレパシー!!』
と返事が来た。
私はそうだと思った。
するとゆきのが現れて、ガタガタガタガタ震えてる…。
それをひろみさんへと伝えた。
『大丈夫大丈夫!!ゆきのはママが守ります!!』
と強い返事が届いた。
その言葉を聞いたゆきのの気持ちを聞いてみる…。
まだまだ心から肯けない様子に見えたので、
『届いてはいますが、まだまだ時間がかかりそう。』
と伝えた。
ひろみさんは、
『傷が深いから…。大きな身体を小さくして、可哀想だったね。』
と言う。
そんな会話をしていたらゆきのから言葉が届いた。
『他にも馬がいた…。』
と。
ひろみさんにその言葉を届けた。
すぐに返事が来た。
『はい。四頭くらいいました。』
と。
他の馬たちも同じような目に合っていたのか…、それともまだ合っている馬がいるのかと思うと辛くなった。
ひろみさんは言う。
『そこの人たちは、自分の技量の無さを馬のせいにしてましたね。』
と。
馬のせいにかぁ~とその状況を想像すると悔しくなった。
助けてあげられる事も人の世界では簡単に助けてあげられない。
それがとても悔しい…。
ただその思いに心が破れそうになる。
そんな思いを何故か苦しんで来たゆきのが助けに来る。
『大丈夫よ~。大丈夫だから大丈夫。』
と。
命が命を苦しめて、苦しめられたその命が苦しむ命に手を差し伸べる。
命が回っている瞬間を感じた。
そしてそんな私に、またその時の情景を見せて来た。
その中にいた一頭の馬。
黒い綺麗なたてがみをしている。
色は焦げ茶色か…、色というのはなかなか見えないので、そこはいつもあまり信頼出来ない。
その馬の事をゆきのは、
『一番好きだった馬。でも、いつも一緒に怒られてた…。だからその馬も自分と同じように下を向いてしまったの。』
と言った。
それもひろみさんへと伝えた。
『黒のたてがみの…。いましたね~。…男の子。…ゆきのより年上。』
と話がまたしても繋がった。
やっぱりこの馬が好きだったようだ。
ゆきのはこの馬の事を思い出すのか、この馬の事を考えると心が変わる。
ひろみさんはこの馬も一緒に連れて来たかったと言う。
『でもゆきのは、お金の問題があるので、ゆきのはそう言いません。少しは分かってるみたい。…ヘイネットの件もあるあるみたいだし…。』
と伝えた。
ひろみさんは分かっているようだった。
そんな会話の中ゆきのは、
『ママ~、会いに来て~。』
と言う。
ひろみさんはそれに対して、
『今度、お砂糖と人参持って行くからね~。』
と…。
ゆきのは喜んでいるけど、私は、“砂糖…?!”と疑問が出た。
するとゆきのから、
“ポリポリ、コリコリ。”
と音が聞こえた。
ゆきのは角砂糖が好きだとひろみさんは言う。
ひろみさんが、
『バナナを食べる子もいます。』
と言う。
そんな事をひろみさんと話していたら、ゆきのと私の間にバナナが登場した。
バナナ臭いなぁ~と思ってたら、ゆきのが、
『バナナ苦手…。』
と言った。
どうも臭いがイヤとの事。
それをひろみさんに伝えたら、
『まだゆきのにバナナあげた事ないなぁ~。』
との事。
今度試しにバナナをあげてみては?!と提案してみた。
ゆきのが、
『馬で遊ぶなっ!!』
という顔をしている。

こんなメールのやり取りを終えた後、今まで距離を取っていたゆきのが私に鼻をくっつけて来た。
ビックリして一瞬避けてしまった。
でもゆきのはそのままそこにいて鼻を近付けている。
そっとその鼻に顔を近付けてみた。
・・・とても柔らかく気持ちがいい~。
そして暖かい…。
もちろん鼻息も馬臭さもあるけど…。
それももちろん心との繋がりの中での事。
そしてゆきのは言った。
『やっと、伝わった。嬉しい~。』
と。
どうしても過去の自分を知って欲しくて、ゆきのはひろみさんに伝えていたと言う。
でも私もひろみさんもそのおっさんが存在しているのかは知らないし分からない。
その上で、こんな事が起こっている。

そしてこんな話の後、上(神様)は口を開いた。
『こんな事も全て私は見ているのです。人は私がそこにいるとは知らない。けれども私はいつ何時もそこにいるのです。いない時はない。“誰も見ていないから…。”と言うのは、目に見える人がいないだけの事。しかしその周りにいる命たちは全て見ているのです。たとえそこに命がいなくても私はいるのです。ですからその人間(おっさん)には罰が当たる事でしょう。今に見ていなさい。』
と。

この半年間ほどの出来事を振り返り、私は自分の中の一つに気付いた。
私はとても“命”が好きなんだと…。
そんな事に気付いた私に、上は一言、
『私はその“命”そのものですよ。だからこうしてお話が出来ているのでしょうね。三年前からではなく、もっともっと前から私とお話していたと思いますよ。あいちゃん(仮名;私)はそれに気付かなかっただけの事。そこら中に“命”がありますね。私はそこら中にいるという事ですね。』
と。
こんな事を言われてもまた私はそんな事も忘れて、また上に言い返したり愚痴を言うのだろう。
そんな姿をゆきのだけじゃなく、コスやリップ…、そこら中の命からも見られて鼻で笑われて行くのだろう。