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エースを狙え

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    五日目


    10:00

今日の練習は自主トレだった。
自主トレとは、簡単に言えば何を練習してもいいという事だ。
自分で今日の紅白戦の調整を行う。
俺は取り敢えずストレッチを入念にした後、ランニングを6周した。投内連係をした後、春季キャンプが始まって初めてのブルペンに入った。

…新人合同自主トレ以来だな、ここに入るの…

といってもホーム球場のブルペンとはまた全然雰囲気が全然が違うのだが。
ブルペンには投手コーチが二人いた。松木コーチと吉田コーチの一軍投手コーチ達だった。
ブルペンには捕手が一人だけいた。
スローイングの練習を壁相手にしていた。

「新人の佐熊です。お願い出来ますか?」

「いいよ。僕は矢代栄太(19)、一軍の控え捕手」

「お願いします」

まずは軽くキャッチボールを5球ほどする。
そしてキッチリした投球練習を開始した。まずはストレートから。内角の低め・中間・高め、外角の低め・中間・高め、中角の低め・中間・高めと矢代さんが順番に構えるので俺はそこに球を投げ込んでいく。
一通り投げ終えると自分のフォームを確認しながら、平井との勝負で最後の3球目を投げた時のフォームをなるべく思い出しながら、それに近付ける事を意識しながら投げた。
少し逸れたが勢いと威力が今までと段違いだった。
矢代さんは驚いた顔をした。何がそんなに珍しいのか判らない。しかし意外と自分の理想に近いフォームが簡単に実行出来た事が少し驚いた。
俺は物覚えが良い方なのかもしれないと思った。
でもコントロールが悪くなった事が気になった。何が駄目だったんだろう?もう一度さっきのフォームを試してみるがやはり構えてる所から球が逸れた。なら何処を直せばいい?
そんな事を思っていると隣に童宮さんが投げていた。
少し拝見した。
一種の流れのようなものが童宮さんのフォームにはあった。後、俺よりも体を捻っていた。

…やってみよう…

矢代さんはまた同じ所に構えている。
ここをクリアしないとこれから先プロでやってはいけない気がする。それから俺は少し体を捻ったり、足をもう少し上げたりしながら自分のフォームを調整しながら勢いを殺さないように20球投げ込んでいった。
作品名:エースを狙え 作家名:本宮麗果