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エースを狙え

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     ●


 14:00


午後最初のメニューはキャッチボール。
これは二人一組で組んで行う。
俺は立華と組んだ。
立華は軽く投げて来るがさすがドラ2なだけあって力のある球を投げて来るなと思った。だが少しだがコントロールが定まってないのかたまに球が抜けてあらぬ方向へ飛んで行く事が2回程あった。

 14:30


投手野手合わせた砂羽監督直伝の鬼のノックが始まった。
初日とは思えない量でまさに地獄だった。
しかし守備が出来なくてエラーで勝ってた試合を負けましたじゃあ流石にプロ失格だろう。
新人でもプロ最低限は出来ないと二軍ですら通じないということかもしれなかった。
全身汗まみれ、泥まみれで監督の鬼のノックが終わったのは16:30だった。
少し日が落ちて来ていたが茶話監督は球場の外に俺達を出してある場所に連れていった。
広島市民球場から歩いて1キロ辺りにある神社だった。
何でも神社までには約800段近い階段が続くというのだ。この階段を3往復し終わったら今日の練習は一先ず終わりとの事だった。
それを聞いた俺達は互いに顔を合わせながらも順番に一段一段登っては降りてそれを3回繰り返した結果、全員が終わったのは18:00を少し回った後だった。


     ●


しかし一週間というのは意外と早く進むもので、俺にとってはあっという間だった。確かに二、三日は筋肉痛に悩まされたが五日、六日経つともう身体が慣れたのだろうか、そこまで痛さは無くなっていた。


そして最終日。
この日の練習は一番軽かった。
軽くランニング、ストレッチ、キャッチボールをした後、投手と野手に別れて投内連係をすると午後は念願のプロのブルペンで投げれることになった。
しかもキャッチャー付きでだ。
俺達はそこで今までの疲れを発散するかのように投げ込んだ。
良い疲労感だった為、力まず投げれた。
でもやはりプロ、ストライクゾーンは高校でやってた時に比べると凄まじく狭かった。


…これは改善しておく必要があるかも…
作品名:エースを狙え 作家名:本宮麗果