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てっしゅう
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「恋愛病院 不倫病棟」 第四十一回

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たとえどれだけ彼を好きでも会えなかったり気持ちが通じなかったりする時があると寂しさを感じる。自分が愛されていることを感じていたいと思うからだ。

「お次の方お入りください」
里紗の声で女性が鉄男の前に座った。

「では、初めにお名前と年齢教えてください」

「はい、寿子と言います。45歳です」

「ではとしこさん、ご相談とは何でしょう?」

「私にはもう三年ほど婚外で仲良くしている人が居ます。彼は静岡の人で最近までは月に一度か二度ほど会って来ました。今年に入ってからちょっとした縁で一人の男性と仲良くなりました。その人とは近くなので連絡があれば毎週にでも会えるんですが、この頃友達以上の気持ちを持たれて自分もそれをどうしたらいいか悩んでいます」

「まず、ご主人とは仲良くされているのでしょうか?」

「いえ、夫は私の浮気を知っているのではありませんが、関心が無くもう長くレスの夫婦なんです。買い物とかには出かけますが、二人で遊びに行こうという話は出ません」

「遠距離の彼とはつまりセフレという事になるのですね?」

「彼のことは好きです。少しわがままですが夫より包容力があるように感じています。積極的で何事にも着いて来いという感じで頼りがいがあるんです。セックスばかりで会っているのではありません」

「そのように好きな人が居ながらどうして新しく男友達を求められたのですか?」

「もちろん友達として考えてお付き合いを始めました。彼と距離をおこうと思ったのではありません。月に二度会えればいいのですが、一度の時や会えなかった月があったりするので、話し相手ならいいかと思いお付き合いを始めたんです」

「新しい彼とは身体の関係は無いのですか?」

「ありません。それは私が拒否してきましたから」

「では別に今のままお友達としてお会いになって、彼とは逢える時に会えばよろしいのではないですか?」

「新しい彼は夫や静岡の彼と違って話も楽しいし、私のこととっても気遣ってくれて優しんです。それに応えたいと彼の望んでいることは積極的に受け入れていました。ドライブ行くときはお弁当も作ります。洋服を買う時も一緒に選んでもらったりするんです。私もその人の趣味であるテニスを習い始めました。そのうちにダブルスで試合に出ようと言ってくれています」

「あなたの中で新しい彼に気持ちが傾き始めているという事なんですね?」

「わかりませんが、これまでの彼のことが嫌いになったわけじゃないし、別れたいとも思わないんです。彼は彼で会った時は楽しいって感じますし」

「もし、新しい彼と身体の関係が出来てしまったら自分はどうなると考えられますか?」