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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第十六回

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「結城さんはセックスに対して精神的な迷いと言うか、こうありたいという気持ちが強すぎるんだと思います。里紗看護師がこの後手当をしますので従ってください」

「看護師さんがですか?」

「そうです」

鉄男は里紗に耳打ちして指示を与えた。
二人は特別治療室に入って向かい合っていた。

「里紗です。初めて結城さんを見たときから恥ずかしくてまともに顔が見れなかったの」

「えっ?どうしてですか?」

「好きになっちゃったからです。ごめんなさい。こんなおばさんなのに」

「いいえ、おばさんだなんて、とても可愛いですよ」

「ほんと?嬉しい。結城さんは優しい方なんですね」

「職業病のような優しさです。本当は嫌な男なんです。彼女に嫌われるような男ですから」

「ううん、そんなこと言わないでいいのよ。人はみんな違うの。男も女も顔も形もそしてすることもしたいことも。
今は結城さんがしたいって思うことをすればいいと思う」

「したいって思う事?里紗さんと仲良くしたいと言っても許されるのですか?」

「それ本心で言ってくれているの?だったら天にも昇るぐらい嬉しいわ」

「里紗さん、ボクも好きです」

言葉の後は、里紗が寄り添い自然と唇を重ねた。
鉄男に指示されていたように自分からは積極的にならないようにじっとしていた。

やがて伸びてきた結城の指は里紗のスカートの中へ入って来て、ショーツの上からまさぐるようにしていた。
軽く声を出して里紗は直接触られたい衝動を抑えていた。

「里紗さん、我慢できません。最後までいいですか?」

「そんなこと聞かないでいいのよ。好きにして」

今日は里紗にとって安全な日だったことが幸いした。
予想よりも大きな結城の男性が里紗の中に入った。
それでも我慢して動きに合わせることなく終了を迎えた。

「里紗さん、ボクは嬉しいです。何か自信がつきました。里紗さんはボクとは付き合ってはくれないですよね?これも治療なんですよね?」

「私は独身よ。あなたはタイプだから付き合いたいって思うけど、まずは例の彼女さんとやり直してみて。どうしてもだめなら、反則だけどまた来て」

里紗の思いは本当だった。しかし、自分は恋愛病院の看護師を続けたい思いの方が勝っていた。