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肉食獣の溜息

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●無用の長物

・試着時にマヌカンさんに“よく似合います”とか言われ、その気になって購入したものの、実生活ではそう登場することのない派手で奇抜なデザインの服。

・テンションが上がりつい勢いで購入したものの、これまた日常生活ではほぼ使う機会がテーマ―パーク特有のグッズの数々や、同じく勢いで購入したアイドルのそれかと見まごうばかりの某球団の一押し選手に特化した応援グッズ。

・免許更新の時に配布されるやけに立派な装丁の教本。

・大国の“拒否権と”やらで大事な時には全く機能しない国際連合とかいう無意味な組織。

・普段は“何かあったら俺が責任を取るから”と言いながら、いざ有事の際には、そこら辺には、姿、形がみあたらない上司。

・サイズが全く合わないプレゼントの指輪及び全く趣味でない服や靴。

・国営なのに自国を貶める偏った報道がお好みらしい某国営放送局。

・外部からのメールも電話も一切来ないしかかってこず、最早、完全に“時計化”している私の携帯。


●ドキっとする時

・普段はTシャツにジーンズといったカジュアルな服装が多い男子がたまに見せる“かっちり”としたスーツ姿、もしくはその逆の光景を目にした時。

・街で偶々、昔、付き合っていた人と同じ色、同じ型の車を目にした時

・仕事中、周囲から、ふと「○○」という、目下、自分が気になっている人の名前が出た時。

・噂話をしていたまさにその“渦中”の人物から、図ったかの様な絶妙なタイミングで連絡が入った時。

・普段、一切の感情の振幅も認められないと思っていた後輩の口から“俺、○○さんの下で働けて良かったっす・・・”等という、明らかに見え見えのお世辞と分かっていても、それなりに殊勝に聞こえる文言が吐き出されるのを耳にした時。

●プチ嬉しい事

・通勤時に通る道の信号が目的地まで一回も止まることなく全て青信号だった時。

・買い物をした際の代金、何百何十何円の端数の細かいお金が丁度財布に入っていて、お釣をもらうことなく、きっちと支払いが出来た時。

・夕食のメニューが大好物ばかり並んでいた時。

・何気なくつけたTV番組に偶然にも好きな人が出ているのを見た時。

・オフィスを出た直後、携帯で見た速報で贔屓チームが勝っているのを見た時。(更に好きな選手がタイムリーを打っていたりした日には、更にテンション上りまくり↑↑)

・美容院で最終チェックをしてもらっている際、小声で「よし」という担当美容師さんの呟きが耳に入った時。

・自分が思い描いていた計画(プラン)通りに休日が過ごせた時。

・古本屋で偶々手にした廉価な本が、自分好みのなかなかの秀逸の作品だった時。

・年中問わず雲一つ青空が広がっているのを目にした時。

・何気なく視線を上げた際、ごく自然に気になっている人と目が合い、莞爾と微笑れた時。

・似合うかどうか微妙だと思っていた服がいざ着てみたら思った以上に“様”になっていた時。


●思わず一人目を憚らず泣いちゃいそうな時

・自分が信じていた人から、ある日突然、予期せぬ裏切りにあった時
・家族同然のペットの命が天に召されていまった時。

・寝食を忘れ必死で作成したデータが保存出来ておらず、数時間分の労力がコンマ数秒で跡形もなく消えてしまった時。

・何気なく見送ったバスが実は帰宅する為には必要不可欠である路線の最終便だっとという事を一人、人気のないバス停で気付いた時。

・仕事でちょっとやそっとでは収拾がつかない様なドえらいミスをしでかしてしまった時。

●イラっとする時

・自分の後ろに長蛇の列が出来ているのをどこく吹く風で、10円や5円といった硬貨を一枚ずつレジの上に起いて精算している人がいるのを見た時。

・それまで、このまま止まるのではないかと疑うくらいのノロノロ運転だったに拘らず、信号が点滅しだした瞬間、突如スピードを上げ、自分だけは信号が赤に変わる前に、しゃーしゃーと通過する車の後ろについてしまった時。

・歴っとした日本国民で選挙権を有しているにも拘らず、“興味がないから”とか“よく分からないので”とたわけたこと宣い、投票にいかない人達を見た時。

・会話の端々に特に変換の必要のない英単語を交え、さも得意気に話す人との会話。

・“全然大丈夫”とか、過去の事由でもないのに“~で宜しかったですか?”とかいう誤った日本語の応酬を耳にする時。

・中国地方に住みながら、何の躊躇もなく、愛媛県を関東地方と言ったり、熱海を“ネッカイ”と読んだりするくらいの低脳(おバカ)なくせに、権利の主張だけは激しい人物が周囲にいた時。

・初対面の異性の前では人格がガラリと変わる巷の男女。

・電車やバスの車中など公共の場であるにも拘らず、他人の迷惑を一切顧みず、数にものを言わせてその場を席巻する妙齢の女性の皆様方と遭遇した時。

・仕事が出来る男を演出すべく、明らかに畑違いのものも含め、色んな案件に首を突っ込むだけ突込んだ挙句、どれもを中途半端な形で投げ出す資質を持つ、ダメな男と一緒に仕事をしないといけない時。

・業務終了時間丁度に、図ったかの様にPCの電源が切れ、即、席を立つスタッフの姿を視界に捉えた時。

・それまで明らかに迷惑そうな顔を隠そうともしなかったのに、周りに人が集まり出すと、急にしおらしく涙まで浮かべて、殊更、大袈裟に謝罪する店員がいる店。

・こっちの聞いていることに対し、必ず、最初の一句が回答ではなく、“これはこうで・・・”という解説から入る人との会話。

・名前が有名人と同じが故に、病院の受付等、憚らずも名前を連呼される機会がある場合、名前を呼ばれた直後に必ず体感する一瞬ざわつく空気と、数秒後に訪れる明らかに落胆にまみれた空気並びに、初対面の名刺交換の際に都度繰り返される“へぇー○○さんと同じ名前ですね”という科白に対する“いえ読み方が違うので・・・”という無駄なやりとり。

・新幹線やバスに乗った際、席に着いた瞬間、一言の断わりもなく、いきなり、リクライニングを倒してくる人が前に座った時。

・服装は勿論、“毛先の遊ばせ方”まで計算し尽くしている様な、全身、イケてる空気を全面に押し出している男子が合コン時に判で押した様に必ず口にする“俺、あまりモテなんないんだよね”とか“よく彼女いそうかと言われるけど全然そんなことないんだよね”といった訴求ポイントがよく分からない意味不明の文句を耳にする時。

・選挙前という特定の時期にのみ、輝きだすバッチをつけた国会議員の方々(せんせいたち)。

・不倫や略奪愛といった過去を持つ人物の歌うラブソング。

・入社後間もないバイトの“身内の不幸”という欠勤理由。

・“俺には勿体なさすぎて”という一見謙虚に聞こえる別れの言葉。

・わざわざつけている名札に“笑顔で接客”との書き込みがされているにも拘らず、カウンター越しに客の姿を目にした瞬間の舌打ちから始まり、その後、最初から最後まで、一度も目を合わすことなく接客をしていた某大手書店のアルバイト店員に図らずも接客された時。

・行き先を告げた瞬間に不機嫌さを隠そうともしない運転手さんがハンドルを握るタクシーに乗ってしまった時。
作品名:肉食獣の溜息 作家名:hayapino