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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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気持ちのままに

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茶碗



妻が差し出した茶碗が変わっている事は二日前に気がついていた。
洗剤をつけて洗うと滑る事は私も経験していた。
多分妻もそれで割ってしまったのではないかと思い、私は何も言わなかった。
ただ以前使っていた物より、いくらか小ぶりになっていた。
私は、朝、昼、夜と自宅で食事する。
朝は一杯。昼も一杯。夜も一杯のご飯を食べた。
アルコールは身体に合わないので飲んだ事はほとんどないが、この所腹が出て来た。
人間ドックでは何の異常もないが、多少太り気味と言われた。
ほとんど工場のデスクに居る事が多い。
犬の散歩ぐらいでは運動不足であるとは思っていても、なかなか運動をする気にもなれない。
妻はスポーツジムで水泳をしている。
私にも勧めるが仕事を理由に断っている。
私は、本を読むことの方が好きなのである。
読書やPCをしていると、何となく腹がすく、と言っても間食はした事が無い。
作品名:気持ちのままに 作家名:吉葉ひろし