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舞いたけたけ
舞いたけたけ
novelistID. 49775
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KING OF FREE~~鉄屑VSアル中~~

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床がフローリングの部屋の中という設定

A ♂ 全く売れない劇作家 アル中 学無し 文無し とんでもない身体能力を内に秘めている

先生 ♂ Aに先生と呼ばれている 学有り 金あり 働いている

C ♂ 作品を何かしら書いてる誰か

D ♂ Cと一緒にアルバイトしてる

E ♀

F,G,H ♀

I ♂ 有名な作家

J ♂ Iの恋人

K ♂ 作家志望

J ♂ Kと同じ

店長 C、Dがアルバイトしてる店の店長


A、ウイスキーを飲みながら部屋をうろついている(ウイスキーはほぼほぼ残ってない)

A 全く俺はいつまでこんな生活を続けるんだ?みろ!完全に変人扱いだ!家で
 電子辞書片手に、さらに片手に自分のナニを握って、足のつま先でパソコンに
 字を打ってる。これを職業にしたいといえば馬鹿扱いされ、太宰先生の作品を
 読んで軽く鬱になる毎日だ!

 おい!言葉は短い方が良いよな。実に婉曲的表現やらバカっぽい娯楽的な言
い回し程、非生産的なものは無い。妙ちくりんな屁理屈で言葉を飾り、これ
がレトリックなどと言ってきやがる。(声変えて)

 へぇへぇ先生はそのような妙ちくりんで屁理屈的な外国語言葉をお知りに
なっているようで。ですが先生、それだけで伝わる作品なんてものはありま
せんよ。学の無い私にだってそれくらいは分かる!(興奮したように)

A ウイスキーを汚く飲む (ここでウイスキーが空になる。おもいっきり空の
瓶を床に叩きつけてからおもいっきり汚い声で笑う

A 人は、汚い道化が出てくる作品を読み、舞台で下品な笑い声を発してる道化
に金を渡すんですよ!高尚な考えは禿げたジジイの頭の上で光る日の光のよう
なもんでしょうに!そして汚い道化を見ながら、ゲラゲラと汚い笑い声を上げ
て作品を楽しむ!そんなもんでしょうに!目が悪くなったんですよ!人は!舌
の感覚がマヒしたんですよ!人は!耳に素晴らしいフィルターが掛かっている
んですよ!人は!(段々声を荒げて)

先生 登場

先生 アル中、学歴無し、無職、金無し。お前もいい年だ。お前のことを心配し
てくれる奴の一人だっている。馬鹿げたことをやめて、一度社会に出てみ
るべきだ。

A 社会なんて!馬鹿な連中の集まりだ!糞共の掃溜め!糞共の楽しい集会所!
 あいつ等どこの糞穴から生まれてきやがった!糞!糞!とにかく糞なんだよ!

先生 本気でいってるのか?さすがに酔いすぎだぞ!

A じゃぁ!なんで誰も俺の作品を認めようとしねぇんだ!糞な文章にテメーらの
ケツ穴でも犯されたか!?糞だらけのケツ穴にガチガチの糞で出来たナニ突っ込
まれてイッっちまったか!

先生 なにを言っているのか全く理解出来ないぞ

A 俺の作品が認められねぇで、糞な作品が認められてんだよ!ロミオとジュリ
エットだ!?カマオと糞ビッ●がどうしようと関係ねぇんだよ!俺の作品が
なんで認められねぇ!あんな作品に何の意味がある!

先生 お前の作品も似たようなものだろ。「この己の考えは滅び、私の魂は暗く冷
え切った墓穴の中に納められた。しかし私の考えは復活を望む。」何の知識が
無くてもスラスラ読める。深い意味も無くただ適当に言葉を寄せ集めただけの
文だ。これに人が金を払ってまで飛びつくものとは考えられない。

A ハハハッ先生はそれに深い意味を持たせようとは思わないお方のようで。

先生 それに僕だったら君よりより良い作品を作る事が出来るよ。

A  流石、学ある者は何に至っても、僕の方がお前よりも糞でけぇナニ持ってる!
俺のタマでもしゃぶってろ!……俺はなんてヒドイことを…クールじゃない。ク
ールじゃないな…非常にクールじゃない

先生 やっと落ち着いた?

A  自分の作品が評価されないのは知ってるさ…他人の書いた作品なんてケツから
出てきた糞みたいなもんだってことを自分に言い聞かせたいんだ…そうしなき
ゃやってられるか!

先生 何だか余裕が無さ過ぎる…落ち着いて廻りを良く見るんだ…普通の世の中
だ。確かにお前の作品が売れないのは運が無かった。

A ああ…分かってる…分かってる…運が無かった…分かってる…先生の言う通り
 だってことも…その通りだ…

先生 諦めろとは言わないさ…そこまで言うつもりは無い…ただ…

A 良いさ…どうせ俺が作品なんか作っても誰も読まないし…先生の言う通りだ

先生 別にそういうことを言ってるんじゃないんだ…

A 良いさ!どうせ一緒に作ってくれる奴なんか一人もいやしない!

先生 おい!声を荒げるな!

A はんっ!

A、先生のことを睨みつけながらハケ

先生 おー怖い怖い…自分の作品がちっとも評価されずに他人の作品が評価される
…評価…評価…評価…ハァ…

先生 ハケ

場面切り替わって、コンビニレジのところ Dがそこのレジにいる。

C 登場

C 全くバカバカしい!俺らが作った作品よりもそれを汚い言葉で罵った罵倒の
嵐の方が大衆の娯楽として素晴らしいとは!罵倒してる奴らも一体なんだとい
 うんだ!評論家気取りの馬鹿ばっかじゃないか!何だ…このコメントは…見ろ
 !文面全部「糞」の文字だ!こいつの作品は…何々…「この己の考えは滅び…」
 ハッ!こいつの文面の方がよっぽど酷いね!

D あんたも散々他人の作品罵ってるじゃないか

C ここまで言われて言い返さない奴なんかいるもんか!皆、一人一人が自分の作
 品を持ってるだろうし、その作品に誇りだってある!それを貶すだなんて!

D  そんな偉そうなこと言ってるあんたも、ただのフリーターだろ?作品なんか
 作らなくても金があればとにかく何でも良いんだよ。それでエロ本でも買って
 ナニでも触ってれば良い。セックスしたくなったら、風俗、出会い系、何でも
 ある。大体、あんた幸せ者だぜ!こんな自堕落な人間と一緒にコンビニのバイ
 ト出来るんだから。

C こんなので幸せか!えぇ!?俺の隣の鼻たれ馬鹿は!そんなので幸せか!えぇ!

D  あぁ、悪いか?大体、俺は殺伐としているのが嫌いなんだよ。だからといって
一人で部屋に籠るのも嫌だね。まぁ、公務員の奴らはいい奴らが多そうっちゃ
多そうだが、そこまでの学も無いし!だったらここで呑気にコンビニバイトでも
してた方が随分気が楽だよ。

店長 登場

店長 うんうん、お前の言いたいことは良く分かる!俺はお前らなんかよりも遥か
に学があるが、俺も殺伐としたところは、どーも性に合わなくてねぇ…

D 店長!聞いてたんですか!…ホントに店長程良い人なんざいやしませんよ…こ
んな俺にも金くれるんですから!

店長 ちゃんと働いていればここでだって金は貰えるよ。しかも、この辺は案外田
  舎だし…呑気なもんだ!ゴロツキに注意さえしていれば、まるで爺さん、婆さ
  んしかいない商店街!だけど、俺はここが好きなんだよなぁ…じゃっ俺は他に
することあるから任せたよ