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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第十三話

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「私も恭子の意見に賛成!貴子は暇がありすぎるんだよ。仕事見つけて昼間働けば夜は疲れて寝てしまうよ。休日は家事に追われるからストレス溜まるかも知れないけど、欲求不満は減らせると思うよ」

「そうかなあ~夫が絶対にやめろって言いそう。その反対を押し切ってまで働き出すと今より危険な状況に追い込まれそうで、言い出せないわ」

「そんなに束縛されているの?あなたは美人だし外に出したら誘惑されるから心配なのよね。ある意味嫉妬されているということは好きだということなんだから嬉しいけど、困るのよね」

「家もね、野口は嫉妬深かった。お金があった時は自由にさせていてくれたけど、自分が破産して昔のように遊べなくなってしまったら、逆に私の事束縛するように変わったの。男の人って身勝手よね。そんな態度に私が不満を持って夜のことも時々拒否するようになった。気分が乗らない時ってあるものね。毎日お酒飲んで愚痴こぼして、昔の栄光を語って。もう耐えられないって思ったわ」

「登志子は野口さんのことが好きで結婚したの?まさかお金があるから頼れると思って結婚したんじゃないわよね?」

「貴子、あなたは直樹さんの事好きで結婚したわけ?」

「私は・・・好きで結婚したわよ」

「そう、ならセックスへの不満なんて小さなことじゃないの?」