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これだからもう、女性ってやつは。

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人間男性と女性しかおらず,そのそれぞれがやはりどこか,相容れないものを感じているように思う.それは例えば「これだから女性(男性)ってやつは・・・.」などという言葉を,日常的に耳にすることからもご理解いただけるのではないだろうか.

この原因の一端に,いわゆる「女性にしかわからない痛み」「男性しか分からない悩み」などの「極めて苦しいこと,でも性別が違えば経験しなくてよいこと」の存在が挙げられる.例えば男性である私は,決して出産の痛みというものを理解はできない.そういった類の経験の有無が,両者の間に溝を作っているという一面があるように思う.
情けないかな,人というものは楽しいことを共有したときよりも,苦しい,つらいことを共有したときにこそ,仲が深まる生き物なのだ.例えば今の私なら「クリスマス直前に彼女に捨てられた」などという経験を持つ人とはものの3秒で親友になれる自信がある.きっと君は来ない談義で朝まで語り明かせるだろう.たつろーありがとう、ゆーみんのばかぁ.

話を戻そう.もちろん,男性にしかわからない悩みも当然存在する.その代表的な例が,いわゆる「ED」と呼ばれるものだ.各種メディアで大きく取り上げられもはや常識だとは思うがあえて解説すると,EDとは「えっちできない」の略であり,つまり無敵を誇っていた聖剣エクスカリバーが,ある日突然ふにゃふにゃところてんになってしまう症状のことを指す.あ,あれ?おいおい.どーした?ちょっと,ちゃんと仕事しろよ,おーい.「あたしにはもう魅力がなくなったっていうの!?」いやいや,そーでなくって.

実は私は幸せなことに,この悩みがわからない男性である.エクスカリバーがその威力を減じたことは,いままで一度たりともないのだ.
そう,ここで強調しておきたいことは,ストレスフルな現代社会にあって,かようにところてんに日々頭を悩ませている男性が後を絶たないなか.エクスカリバーがエクスカリバーであるという事実は,とても稀有な,幸せなことであるのだ,ということである.私の体が健やかであるということの証明であり,また精神的にもとても安定していることを示す事実でもある.とても満ち足りた,健康的な日々を送っているからこそのエクスカリバーなのである.

そしてそして.やはり大剣エクスカリバー,常にこまやかなケアが必要なことも周知の通りである.日々のメンテナンスがあってこそ,ここぞというときに威力を発揮するものなのだから.だから世の男性たちの多くは,このメンテナンスに必要な,いわばエクスカリバー専用のヤスリを所持しているものなのである.女性には全く理解できないことであるのだが,健常な男性にとってこれは必須条件であるといっても過言ではない.とても,と~っても普通のことなのだ.だから,だからね?

「この前先輩の家にいったらですね,おっきなエロ本がベッドの上にひろげておいてあってですね~!」
陽子ちゃん,そんな大きな声で噂しないで,そしてさげすんだ目でこっちをみないで.それはね,アポもなしに二日酔いの先輩の家に突然上がりこんだ,君が全面的に悪いと思うんだ.その程度のこと(エロ本)を受け止めることが出来ない,笑って済ませることが出来ない君は男を理解しきれていないと思うよ.あぁ,まわりの視線が痛い痛い.ほんとにもう,これだから女性ってやつは.