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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第八話

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「お待たせ。夫に電話したから大丈夫よ」

「貴子のところは相変わらず仲がいいのね。羨ましいわ」

「ううん、登志子そんなこと無いの。最近夫が私にいろいろ構うからうっとうしいのよ。そんな格好してとか、会話が無いとか」

「そう、直樹さんは優しいけど嫉妬深いのかもね」

「登志子は貴子の旦那さんを知ってるの?」

恭子には素直な疑問だった。

「恭子、知っているもなにも、私の元カレだったのよ兵藤さんは」

「うそ!そんなことになってたんだ・・・聞きたいわその話」

登志子は昔のことを一通り恭子に話した。

「ふ~ん、貴子は付き合う時に嫌だとは思わなかったの?それほど兵藤さんっていい男だったのかしら?」

「恭子、嫌だったのよ本当はね。でも登志子が浮気したと聞かされて自分の中で夫がかわいそうだと思ったのね。それがいけなかった」

「うんうん、解る。振られた男の子の相談に乗っているうちに自分が好きになるって言うことあったもの。貴子もそうだったのよね?」

「ちょっと違うけど、そのね強く好きにはなれなかったけど、付き合ってみたら好青年だし、ちゃんと大学出て大手企業に就職もしたしね。結婚考えたらこの人で良いだろうって思えたの」