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ノベリストの英雄「じぱんぐ」が自害されました

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『英雄の死の謎 最後の1ヶ月』

 我らが英雄「じぱんぐ」があのアカウントでこのノベリストの地に降りてから3年弱。我らの英雄は常にランキング50位以内に留まってきた。これは英雄の実力をもってすれば当然のことである。しかしながら1ヶ月程前であったろうか、ある作家が「ノベリストランキング」に物申す作品を投稿された。勿論我らが英雄はこれに敏感に反応し、この作品を絶賛してみせた。その作品には私も感銘を受け心うたれた。その作家はランキング偽装の一つの方法を見事に暴き出し、我々の目に晒してくれたのだ。これによってそれまで偽装してきた数人の偽装作家は窮地に追いやられた。彼らのランキングはこの作品の投稿以後、怖気づいたのであろう実に明確にランキングが下がっていったのである。この出来事はそれまでランキング不正に悩まされていたノベリストの光明となった。
 だが不可思議なことに我らが英雄もこの時期とまったく時を同じくしてランキングを落していったのだ。なぜだ!この三年弱、頑固なまでに50位以内に留まり続けた英雄は、不可思議なことに偽装作家とともにランキングを落としていってしまった。

2015年8月30日。ランキング97位61ポイント
 この時点での英雄のランキングは97位にまで落ち込んでしまった。これはこのノベリストに降り立ってからの三年弱の間では決して見ることの出来なかった英雄の姿であった。

2015年8月31日。ランキング96位60ポイント
 この日もやはり英雄の力は蘇らずである。英雄はこの日、過去の作品の再投稿を決行した。

2015年9月 1日。ランキング79位67ポイント
 前日の投稿にも関わらず、英雄の作品を読んだ者はトータルで11人に留まった。英雄はこの日も作品の再投稿を試みる。

2015年9月 2日。ランキングは67位71ポイント
 前日に再び再投稿を決行したのだが、英雄の作品を読んだのはこの日はトータルで7人と更に減った。この日のランキングもまったく振るわずである。なぜだ?これまでの英雄のあの誇らしい力はどこへいったのだ?あの偽装作家を吊るし上げる作品との出会いからというもの、英雄の力は明らかに衰退していったように私には思えてならなかった。
そんな事があり得るのか?
あれ程までに偽装と戦い続けていた英雄自身が…。
いや、絶対にありえない!
そしてこの日、英雄は最後の手段を用いる。

『ありのままを受け入れよ!』by じぱんぐ

 この新たなる新作の投稿である。内容はこれまで同様に自分の創作ではなく英雄らしいランキング不正をあばく他力本願なものである(私は残念ながら読んでいない)。投稿時間は朝の7時と最も作品がデイリーランキングに入りやすい時間帯である。英雄らしい勇断だ。勿論この作品にもこれまでの英雄の作品同様にすぐに「ブックマーク」をつける者が現れる。勿論名前を隠してである。余談ではあるが英雄の作品につくブックマークの多くは無記名である。26人中17人と65%が無記名で、これは他の作家と比べれば驚くべき確率ではあるが、英雄ならば何も疑う余地はない。ある時、英雄はブックマークをつけて下さったそれら名もなき者たちに自らの書き込みによってこう宣告してみせた「名をなのれ!」と。他の作家ならばあり得ない行為である。たとえ名を隠そうとも自作品にブックマークを付けてくれているのであるから。だが英雄はその些細な卑怯行為すら許せないのだ。他の作家であるならば子供じみた自作自演と疑われるところだが、英雄はその汚名を被ってでもその小さな卑怯と戦う。絶対的にバレナイと思っているからではない。「やってない」と言い通せば負けることは絶対にないと考えての愚行ではない。ただ悪が許せない、それだけなのである。
 とにかく英雄はこの日の新作『ありのままを受け入れよ!』投稿の後に神よりの凍結の辱めを受けたのだ。そして、その日のうちに自害の道を選んだ。なぜだ!「小説を書こう」「小説を書こう リターン」「小説を書こう フォーエバー」「小説を書こう ライジング」「長編小説はこう書いてます」。これらの作品だけにとどまることなく、自ら出向いては嫌われるのを覚悟でアマチュア作家達に注意を促し、自ら心血を注いでこれらの作品を記して未熟な作家を導いていった英雄。その彼自身が神からのありがたい言葉を拒んだというのか?そんなことが信じられるだろうか?多くのアマチュア作家たちに、時には中学生作家にまで雷火のような言葉を浴びせて多くの作家を抹殺してきたあの英雄自身が、神からの有難い言葉を受け入れなかったというのだろうか?それを受け入れるくらいなら、自らの命をたつ…。そんな馬鹿な!やはりその答えはあの最後の作品の中にあったに違いない!嗚呼、朝だからと読まずに出勤してしまった自分の未熟さを私は悔む!悔やんでも悔やみきれず、ただ私は英雄を失ったのだ!我らの英雄は一体どんな「ありのまま」を受け入れたというのだろうか!あなたは知りたくはないのか!私は知りたい!