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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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『 食べ物に意思があるのだが1 』

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食事中、ふと私が気付いたことに、食べ物には意思があるらしいのだ。
それを女に話すと、ひとしきり笑った後に真顔でこう言う。
「料理にもあるのよ」

私は料理を得意とする訳では無いが、女が言う通りであるので食べ物に意思があるのか、材料自体に思考回路が組み込まれているのかを知りたくなった。そこで、冷蔵庫を開けてみると中には、卵1パック、焼きそば二袋、牛乳と野菜があった。

オムレツを作ろう。
卵と塩、少しの牛乳、冷蔵庫の底にあった干涸らびかけたチーズを取り出し、混ぜてフライパンを火に掛ける。ひく油はオリーブオイルと洋風にし、表面を焦がさないように丁寧に焼き上げて皿に盛った。

何しろ材料は気難しい。材料同士の恋愛がそうさせるのか、それとも人間が嫌いであるのか。
オムレツは、結論から言って材料の割に普通の味であった。卵の殻は材料に含まれていなかった筈である。それから、塩も入れた筈であるのに。舌に感じた感触だけが、オムレツの不思議であった。

クリーム色の表面が黄色と白色に分かれた時から、オムレツという料理と戦わなければならないらしいのだ。どうやら料理で一番難しいのは、オムレツだという話は本当だったのだ。

干涸らびかけたチーズを牛乳が潤してくれることはないのだろうか。
私はそれを誰かに話すことをやめ、食べ物に意思があるらしいのだが1と名付けたのだった。