小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ぎーくおぶじえんど
ぎーくおぶじえんど
novelistID. 47644
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

偽電車男 第二部(完結編)「長いトンネルを抜けて」

INDEX|1ページ/15ページ|

次のページ
 

1.いこうぜ・・・フォースの暗黒面へ・・・


俺は車の中で煙草をふかす。
車は青のGC8。
その上位グレードの車だった。

マリちゃんという女の子を助手席に乗せて、いつかデートしたい。
そう思ってがんばっていたのだが、その夢が叶うことはなかった。

車内に煙草の煙が広がっていく。
俺も電車男のようにパワーアップして、あの娘と相思相愛になって・・・

パワーアップはある程度完了した。
ハート様のようだった身体は鋼の肉体に近づいた。
ウエストは10cm以上細くなり、ベルトをカットした。

腹筋が割れた。
補助ありの片手倒立腕立てや、拳立て伏せ、指たて伏せ、おもりをつけてのジョギングやランニングなど、限界を突破したトレーニングメニューにより、ふくらはぎが前より太くなるわ、ウエスト細くなるわ、片手懸垂ももうじきできようかというところだった。

流行の髪型にしてマリちゃんを振り向かせようとして、美容院にもいくようになった。
一回、美容師さんの罠で髪色がアッシュブラウンになり、まわりからも教育的指導を受けたが、マリちゃんと話すネタが出来た。
服にお金をかけるようになり、ファッション雑誌で勉強するようになった。
ジーンズ販売店の店員からも「かっこいい」と言われるほどに成長できた。
それまではユニ○ロばかりだったのに、コム○イズムで服を買い、店員さんにコーディネートを相談するようになった。

180度とまではいかないが、自分が変身をとげてまわりの評価が変わり
自信の成長を感じながら、毎日を楽しくやっていた。
それが1年ちょっと続いていた。

そして、その後周囲のいじめやあの娘の涙があり、純粋にあの娘を好きだった気持ちは、何か形容し難いものに変わり、あの娘が自由に恋愛を楽しんで、本当に望む相手と幸せになれたら・・・と相手の幸せを願うようになった。

これは・・愛なのか?
俺の純愛・・・

そう思っていた・・・ のだが・・・
例の一件があり、俺の中の純愛は消え去った。

俺の中のリトルマスターヨーダが口を開いた。
「若きスカイウ○ーカーはフォースの暗黒面に堕ちた」

さぁ、あれからの続きを思い出していこう。

・・・

「うちの子供、男の子なんだけど、この車みたいに羽根がある車好きよ。」
「へぇ、そうなんだ。ところでさ、今度また会っちゃう?今度はさ、(ごにょごにょごにょ)」
「もぅ、エッチw。いいよ。じゃぁ、はい、連絡先。」

女を駅まで車で送り、別れた。
俺は駅からだいぶ離れたコンビニに車を止めて、車内で煙草に火をつけた。
俺は携帯電話の操作に疎い。
だから、彼女に連絡先を書いてもらい、メモにあった連絡先は携帯に登録した。、
メモはその日のうちに引き裂いてコンビニのごみ箱に処分した。
着信拒否設定完了。

名前は、全く関係ない名前っと。
時折、ふっと煙草の煙を吐く。

(ふっ、俺は同じ女と二度は寝ない・・・なんてな)

お気に入りのアニメキャラの台詞を思い浮かべながら、明日からの予定を考える。

渇いた心。
自身の黒い衝動に従い、日々を過ごす。

鬱のような症状で、まわりの人間が自分の悪口を言っているような気がする、それは精神性の重大な病気だ、だから休職して実家でゆっくり休めと、会社の支社長から言われた。

(心の病気とか、あいつらのこと何も知らないくせにどんだけぇ~)

俺は言われたとおりに休職した。
まわりの悪口はぴったり止んだよ。
そりゃそうだろう。
前の客先の社員連中とキョウスケの取り巻き連中は、祈願が成就したと思っている(だけなんだが)。
キョウスケとマリちゃんは付き合うことになり、そのあとのことは知らない。

ただ、俺が客先を辞める日、あいつらはすごく嬉しそうに色々言ってたけど。

後は、俺を心療内科送りにでもすれば、いじめの証言能力が消せるとでも思っていたのだろうか。
だが、俺の診断は残念ながらその病気にはなってない。
統合○○症じゃなく、ストレス性のものって診断なのさ。

事実、サトウたちのピンポンダッシュやら集団ストーカー行為で睡眠阻害されて、体調ボロボロだったしな。

休職に入って実家に帰る前、支社長に産業医に連れて行かれ、何があったかを医者に話した。
医者は、俺の話した内容から精神性の重大な病気とは判断しなかったのさ。
そこが、あいつらにとっては誤算だったろう。

あの時のあいつらがやったことの証拠も一部持っていたが、確定打じゃない。
どうしたもんかな。

俺の所属は俺の希望通りに地元エリアに変わるはずだったが、支社長の計らいでまた同じ雪国のエリアのままだったんだ。

で、今は地元に帰って休職中っと。
最初はスキルアップのために勉強をしながら、でもほとんど寝て過ごしていた。
身体を休めるように支社長と産業医から言われていたからだ。
筋力トレーニングも一旦やめて、体力回復に励んだ。

でも時々は遊んでストレス解消しなきゃ。
で、ちょっと遊んだりしてるのさ。