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イグアナは方舟に乗って

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第四章 僕の部屋


そういえば
少し不思議なことに気がついた。

毎朝僕が起きるのは
太陽の陽が差す少し前の時間だ。
そして毎日晴れている。
雲ひとつ無くさわやかな空気で起きる。

雨が降っていたことは記憶にない。


一日を通して快適な温度だ。
時折心地よい風が吹いている。


僕が住んでいる部屋には

大きな窓が東側と西側にあり
カーテンを開けていると
眩しい朝日、優しい夕日が差し込むように
なっている。

それに
常に新鮮な湧き水と
毎日実をつける大きな木がある。
色とりどりの実がなっていて
それぞれに違う味なのだ。
その時の気分にあった味の果実を
もいで食べている。

床はすべて気持ちのよい素材で
まるで柔らかい芝生の上にいるような
感覚になる。
あまりにも気持ちがいいので
床で寝れるほどだ。

天井は遮光性のあるガラスのようなもので
覆われていて
昼間に直射日光で暑くなることもない。
太陽が沈むと
天井からくもりが取れて満天の星空を
眺めることができる。
仰向けになって寝っ転がっていると
まるで夜空に吸い込まれていくような
感覚に陥る。
寝っ転がっている体が宙に浮くのではなく
夜空に向かって落ちていく感覚だ。
高所恐怖症の僕には結構怖い。