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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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慟哭の箱 6

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救済



――真尋へ

手紙をありがとう。とても嬉しかった。頑張ろうって思えたよ。
そして、ずっとみんなの存在を気づけずにいたこと、ごめん。
俺のためにずっと苦しんでいたひとたちがいること、俺は知らずに生きてた。
これからは、俺がみんなのために、できることを探したいよ。
そのためにも、まずは記憶を取り戻したい。みんなの苦しみを俺も知ってやりたいと思う。
俺は弱くて、だからそのぶんみんなに苦労をさせたんだと思うから。

清瀬さんは、いつ帰ってくるかな。ちゃんと帰ってくるってわかっていても、不安だよ。
早く会って、話がしたいな。


           旭




作品名:慟哭の箱 6 作家名:ひなた眞白