小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

レビュー、コメントって? ②

INDEX|1ページ/1ページ|

 
『コメント、レビューって?』②

 以前も同じタイトルで書いたことがあるが、今回はその続きである。
 あまり多くそういったものを書く方ではないが、商業用の小説とアマチュアサイトの小説に書く場合は、ちの意味合いは違うというお話は以前、したと思う。
 私も商品としての本の感想を書く場合は、ある程度思ったことは書く。やはり、それなりの対価を出して購入する消費者の立場だからである。しかし、プロ作家に対する場合でも、やはり最低限のマナーと敬意は忘れない。
 今回はアマチュアサイトの小説へのコメントに対して考えてみたいと思う。
 私は辛口のコメントはしない。これも以前、書いた。もう少し突っ込んで言うなら、自分が辛口のコメントができるだけの人間ではないからだ。それに値する人間ではないともいえる。
 なので、辛口のコメントは自分じゃなくても、誰か別の人に任せておけば良いと思う。が、実を言うと、たとえ誰であっても本来、辛口のコメントはあまりしない方が良いのではないかと私は考える。なぜなら、作者の意欲を奪ってしまいかねないからだ。
 よくコメントを見ていると、書き手の意欲を増すような―そういう前向きな気持ちにさせてくれるようなコメントがある。恐らく、言葉を選んで書いている上に、書く人が優しい気性なのだろうと思う。
 本来、コメント、感想(レビュー)は
【書き手の意欲、モチベーションを上げるためのもの】ではないだろうか?
 書き手の創作意欲を下げたり、喪失させたりする感想はやはり公の場では控えるべきだろう。
 コメントを相手に送信する前に、私は何度も読み直してみる。まず考えるのは、このコメントを自分が貰ったとしたら、自分はどう思うか? 相手の立場になって置き換えて考えてみて、
―こんなのを貰ったら、イヤだ。
 と思えば、送信は止める。
 簡単なことだ。自分がされてイヤな仕打ちは他人にしてはならないのである。
 ただ誤解しないで頂きたいのは、何も心にもないお世辞やきれい事ばかりを無責任に並べ立てるというのではない。
 どのような感想を書けば作品の書き手が前向きな気持ちになれ、更にその続編さえもを書こうか! という意欲が湧いてくるかを考え、相手のモチベーションが上がるような感想を書くように心がける。
 もちろん、言葉を選んで真実を書くのだ。見え透いたお世辞を書くのはこれも別の意味で失礼だから。
 また、良いことばかりを伝えるのが誠実なのではない。時にはアドバイスめいた内容のものもあるだろう。そういうことはやはり言葉を選んで、相手を傷つけないように前向きな気持ちになれるような書き方で伝える。
 あくまでも【批判】や【けなす】のではなく、【ここをこうした方がより良くなるのでは】という形で公の場のコメントではなく、個人宛に誰にも判らないように伝える。
 それがマナーであり、配慮であるのではないか。
 私自身、やはりモチベーションを上げてくれるような感想を貰えれば嬉しい。自分も書き手だから、他の人にもそういう意欲を上げてくれるような感想をできるだけ書きたいと思っている。
 なかなか難しい問題ではあるのだが、これに関してもやはりいちばん大切なのはマナーであり思いやりじゃないかと思う今日この頃である。
 どうも生意気なことを書いてしまいました。あくまでも私の考えにすぎないので、これは違うぞーと思われる方は読み流して下さい。

 あと、書き忘れたことが一つ。
 レビューの本来の意味は、受け取る書き手に対してはその意欲を上げるようなものであること、それが望ましく、そのレビューを目にする不特定多数の読者に対しては
【この作品を読んでみよう】という興味を惹くような好意的な紹介文であることが望ましいように思う。
 その意味でも、やはり読み手の【読もうという】モチベーションを奪うような感想は控えるべきだろう。
 小説にせよ、何にせよ、芸術作品というものは見る人、読む人によって、その評価は様々なだ。ある人は高評価し面白いと思っても、また違う人は、それほどでもないかもしれない。なので、自分はこうだ! と思っていても、その作品に対する感想はまた他人は自分とは違う。
 なのに、自分がこの作品はここが良くないという感想なり意見なりを公の場で公開とてしまっては、これからその作品を読もうかという他の読み手の【読む】意欲を奪ってしまいかねない。
 もちろん、その感想が好意的なものである場合は何の問題もなく、むしろ、これから読もうかという他の人の【読みたい】気持ちを増進させるだろう。 
 いずれにせよ、書き手・読み手のモチベーションを増幅させることができるレビューが望ましいと思う。