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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 最終回

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「ただいま。順子、遅くなってすまない」

ベッドから起き上がって台所で料理を済ませてテーブルに座って妻は山口の帰りを待っていた。

「よくなったのか。よかった。心配したぞ。何があったんだ?覚えてないのか」

「山口さん・・・」

「うん?変な呼び方するなよ」

「ごめんなさい。お許しを戴かないで勝手にご飯を作ってしまいました」

「うん?何故許しがいると思うんだ?いつもそんなこと言わないで作ってくれているじゃないか」

「そうでしたね。お腹が空いているんじゃないですか?食べましょうよ」

「ああ、そうだな。そうしよう」

食事の間、山口は妻の様子をいつもと違うとますます感じるようになっていた。
夜になってバスルームへ入った山口は、いつものように熱いシャワーを先に浴びていた。

「ガチャ」と扉が開く音がした。そこには妻が裸で立っていた。

「順子!どうしたんだ。何やっているんだ?」

「一緒に入りたいの・・・この前みたいに」

「この前みたいに?どういうことだ」

「山口さんのここが・・・私を見て大きくなったあの日のことよ」

目の前で起こっていることはにわかに信じられないことだった。信じたくなかったのかもしれない。

「AKARIなのか?本当に」