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第一章 信長が羽ばたくとき

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信長は見た。その光景とは本能寺を囲う青い桔梗の家紋その旗印の主そう明智光秀の軍だ。そばには小姓として仕える森蘭丸、坊丸兄弟、その他にもまだ年端のいかない若い小姓たちがいた。すでに本能寺の中に敵は攻め混んでおり小姓たちは人数が圧倒的に多い明智軍と戦っている。多勢に無勢どんどん倒れていく小姓たちそんななかまず弓を手に信長が応戦しかし弓の弦が切れてしまう。次は槍、その時明智軍から放たれた弓矢が信長の腕に当たる。その後蘭丸に表を任せ本能寺の奥へ、そして信長は自分の窮地になると必ず舞っていた『敦盛』を舞う
『人間50年下天の内をくらぶれば~』と、しかしそこで信長は思うのであるこれまでの人生色々あったなそういえばあの時と・・・
あの時まず訪れる最初の窮地とは、実父信秀の早すぎる死である。
その当時の織田家はまだ尾張(現愛知県北部)の半分を収めているにすぎずまだ織田家が独立できていた訳ではなかった。守護代の斯波氏が清洲城にした。斯波氏は織田家の主で幕府の官領でる。そんな中の父信秀の死である。当時信秀は美濃の蝮こと斎藤道三と東海一の弓取りと言われた今川義元と南北に敵を持った状態、そして最も脅威だったのが弟信行の存在である。時は戦国親は子を殺し子は親を殺す兄弟もしかりである。当時の信長は『うつけもの』(大馬鹿)といわれており織田の家臣たちはみな後継者には弟の信行をと推していた。一番の後ろ楯は信秀の妻で信長、信行の母の土田御前である。主の妻が信行を推してしるので家臣たちはみな信行を推していた。信長はうつけというのは周りの大名や家臣たちを騙すためのフェイクとは誰も知らなかった。信長は当時『野掛け』と言って山や森を駆け回っていた実はこれ地形や距離など自分の領内を知るためにやってた事、それと同じくらい好きだったのが相撲である。これも同じで信長の家来を決めていた。そして一番有名なのが化粧や派手な格好である。これはまわりの人達は皆、見た目で判断するため、馬鹿な演技をするのにもってこいだったのである。そんな信長は普段遊んでいる仲間を自分の家臣として雇い信長軍を生成する。主な仲間は重臣達の息子(長男は家を継ぐため)次男、三男などであった。その仲間たちが始めて活躍する戦(いくさ)が信行との戦いである。母と重臣に担がれた信行は信秀が死んだあと後継者に名乗りを挙げる。信長は信行と戦うため叔父の信友を味方につけ、自分が作り上げた信長軍と共に戦うのである。信長はいままで培ってきた能力を存分に発揮するのである。信秀から仕えていた重臣のほとんどが信行についており道三と義元を相手に渡りあっていた織田軍の主力たちと戦う。織田軍の内紛で信行が勝てば恐らく義元や道三に織田家は潰されていただろう。
信長軍は抜群のセンスと統率力と戦術で織田の主力を次々に倒す。
信行は『いい人』ではあったが戦のセンスはなかった。信長に勝てる訳がなかったのである。
信行の主力にのちの北陸方面軍団長になる柴田勝家がいたが信長の戦ぶりに惚れ戦線離脱。ここに来て勝負が着いた。終わってみれば信長軍の圧勝であった。戦後勝家ら重臣達は信長を主として認め信長の家臣となった。信長は信行を許し城を与えた。しかし信行は信長を裏切る密約を家臣たちと話していた。それを知った信長は、自分の城に信行を呼び出し殺害。織田家の内紛はここに終わったのである。
次に信長が手を付けたのが尾張の統一である。