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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第七話

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「AKARI簡単に言うね。いま、別れることがお互いにベストだとは思えないよ」

「山口さん、それはどうしてですか?」

「AKARIにはもっとこの世界の人間性というものを学んでほしかった。それを未来へ持って帰って人類の過ちを正して欲しいと思ってる」

「人類の過ち?それは核戦争のこととは違うのですか?」

「核戦争?そんなことが未来に起こっていたのか・・・違うよ。男と女が愛し合うということだ。そして子孫は女性が子供を産んで伝えてゆくということだよ」

「山口さん、未来では過去の人類が行ってきた過ちを踏まえて、争いのない、差別のない、生命が脅かされることのない理想を作り出しました。私たちはそのことをさらに未来へと進化させてゆくべき努力をしています。この世界の良さはこの世界の人たちがまだ未来の理想を理解できないから、満足しているだけだと思います。私には私の時代を否定する何も感じません。しかし、山口さんの私に対する思いには感謝しています。もう少しここに居たいと思わないではありませんが、今は未来からの指示に従いたいと思うんです」

「そうか、残念だよ。でも、AKARIの未来での活躍を祈っているから頑張ってほしい」

山口はそう言い終えると、話はこれでいいから戻って構わないと気持ちを切り替え、AKARIに伝えた。