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場末の酒場で

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夜になると頭に浮かぶのは
クソみたいなことばかりだ

周りにいるウジ虫野郎どもに
どぶの中を這い回るみたいな俺の人生

……お前のその言葉づかいがクソだ?
よけいなお世話だ

お前たちはそのおきれいな言葉で
クソみたいな話の見た目を
きれいそうに飾りたてているだけだ
…違うか?

怒るのは当たってるからだろう?
どこへでも行っちまえ
俺もお前なんぞに興味はねぇよ


ああ
分かってるとも
そういうことを言うから
俺はクソ野郎だって言いたいんだろう?

…違う?
そうか
でも俺にはこういう生き方しかできねえ
それ以外の生き方は誰も教えてちゃくれなかった
他のやり方で生き残ることができたかも俺には分からねえ
ただ俺はこうやって生きてきた。
それだけだ

何だ?
何がそんなに悲しい?
…お前を悲しませたんならすまない
そんなつもりじゃなかった


…ああ
わかってくれりゃいいのさ
お前は優しい女だな

もう、泣くな
俺が言うのも変だがな
生きてりゃそのうちいいこともあるさ

何?
そんな言葉が俺の口からでるのは
そんなにおかしいか?

…チッ
そんな目で見るなよ

お袋もおやじも
俺に何ひとつ残しちゃくれなかったが
ひとつだけ残したのがこの言葉さ
生きてさえいりゃそのうちいいことがあるってな
うそでもいい言葉じゃねぇか
……だから俺は今日も生きてるのさ
作品名:場末の酒場で 作家名:maki