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みゅーずりん仮名
みゅーずりん仮名
novelistID. 53432
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『 人類継続活動 』

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さて、やれやれ。
私のイマジネーションも尽きたようだな。
今回は・・・。
神様は、引き出しを開けた。きちんと丁寧に、年代別にコレクションされた球が入っている、宝箱のような引き出しだ。

これとこれ、はもう試したな。
これ。あとは、これ。
しかし、旧人類と新人類の掛け合わせじゃあ、どうなるか分からんな。
神様は、鍋を取り出し、火に掛けた。
引き出しから取り出した球を、静かに入れる。
それから、神様は姿を消した。


***


自然のままに生きるとは、自然の中で生きることだ。
緑と青空の下、僕たちは命を大切にし、赤い血を守り続けている。
人は誰に創られたのでもない。
自分達が自分達のために、いつでも努力を重ね、時代を作り上げているんだ。

だけど、何故、僕たちは生まれ、そして死ぬと知りながら生き続けているのだろう。
どの道を進んでも、皆、ゴールは同じであると悟るまでに、どれ程の年月が掛かるのだろう。人の結論を知ることは、人生を短くするのではないだろうか。


***


神様が人類を創ったという話は聞いたことがあっても、その後、人類が途切れたという話は聞いたことがない。人がすべきことは只、息をすることだけなのかも知れない。
そして、私は今日も、人類が存在し続けている不思議が恨めしいのだった。