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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

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シリアルキラーの街



 ある街で、連続殺人事件が発生した。
 被害者たちのあいだにつながりはなく、警察の捜査は難航した。
 犯人は、殺害方法にこだわりを持っていた。それは転落死だった。三十メートル前後の高さから落とされたのだろうと推測できた。
「犯人は転落死をさせることで、自分は神だと主張しているのだよ」
 そんな推理を披露した翌日に、探偵は殺害された。もちろん転落死だった。彼は名の売れた私立探偵だったが、その実力を世間に見せつけることはできなかった。
「なぜ犯人は、高いところから落とすことにこだわるのだろう。ある探偵は、犯人が自らを神であると主張するためだと言っていた。しかし、その探偵は、おそらく同一犯と思われる者によって殺害されてしまった。つまり彼の推理は間違っていたのだ。私の見解はこうだ。犯人は父性の強い人物である。たかいたかーい、と父親が子供を遊んでやる光景は誰もが一度は見たことがあるだろう。そう、犯人は被害者に対してあれをやっているのだ。なぜ最後には子供を空中に放り投げ、地面に激突させてしまうのかは分からないが……」
 そんな意見を雑誌で展開したミステリー作家も殺害された。その犯行があったのは、雑誌の発売日だった。でも警察は、そのチャンスを犯人逮捕につなげることはできなかった。
 混沌と恐怖に憑りつかれた街の人々は、さまざまな行動をとった。
 ある者たちは「自分の身は自分で守る」といって自警団を結成した。ある者たちは、あまり外出をしないようにした。ある者たちは、事件に関する話をしないようにした。そしてある者たちは、街から遠ざかった。
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ