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佐野みむろ
佐野みむろ
novelistID. 42051
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ロリータの殺意

INDEX|137ページ/160ページ|

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夢枕営業



 エリ子は、幽体娼婦として生計を立てていた。
 男を相手に、肉体ではなく幽体によって性を売るのが仕事だった。ようするに、幽体離脱である。客の枕元へ浮遊して向かい、同じようにさせてから、サービスをおこなう。
「ふう……。今夜も最高だったよ。ありがとう、また来てくれ」
「それじゃあまたね」
 二件の仕事を終え、エリ子は自分の肉体へ戻った。どちらも常連客だったので、比較的に楽だった。とはいえ、激しい運動をしたことに変わりはない。エリ子は疲れていた。
 肉体を横たわらせていたベッドから起き上がり、冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲んだ。
「はあ、おいしい。たくさん動いたあとのお酒はいいわね」
 性を売りものにしているわけだが、これもれっきとした労働である。働いたあとの酒を楽しむ権利は、自分にもあるはずだ。
 電話が鳴った。店のマネージャーからだった。
『今日の仕事はもう終わりだから、ゆっくり休んでくれ』
「私の評判はどう? 最近は新規のお客がつかないけど」
『そんなことは気にするな。君は人気者だよ。もし指名が減ったと思っているなら、それは間違いだよ』
「それならいいんだけど」
 電話を切り、エリ子はふたたびベッドに寝転がった。
 この仕事は、かなり特殊である。当然ながら、彼女の所属している店は、公的に認可されていない。つまり、違法な営業だった。エリ子にも、この仕事を続けていたら将来がどうなるか分からないという不安はある。しかし、もはや普通の仕事では生活が成り立たないのだ。
作品名:ロリータの殺意 作家名:佐野みむろ