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でんでろ3
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novelistID. 23343
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ネバー・スターティング・ストーリー

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昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 ある日、おじいさんは山に芝刈りに行き、おばあさんは家でゴロゴロしていました。
 おじいさんが、川にさしかかると、それはそれは大きな桃が、どんぶらこっこ、どんぶらこっこ、と流れてきました。
 驚いたおじいさんは、思わず駆け寄り、じっくり見ました。
「いや、珍しい事もあるもんだ。家に帰ったら、ばぁさんに話してやらんとなぁ」
 おじいさんは再び歩き出しました。
 道すがら暇だったので、拾った藁しべに捕まえた蠅をくくりつけて遊んでいました。
 すると、ぐずった子供をあやすのに困っているお母さんに会いました。そこで、おじいさんが、蠅をくくりつけた藁しべを、子供にあげると、子供は泣きやみました。
「まぁ、ありがとうございます。何かお礼を……」
母親はそういったのですが、
「なに、これくらいのことで、礼には及びません」
と、おじいさんは、丁重にお断りして立ち去りました。
 やがておじいさんは、竹藪にさしかかりました。そのとき、おじいさんは、もよおしてしまったのです。しかし、慎み深いおじいさんは、すぐに道ばたでなどいたしません。竹藪深く入っていきました。
 すると、どうでしょう。1本の竹の根本近くの節が金色に輝いているではありませんか。
 おじいさんは、そのあまりの神々しさに、思わず駆け寄り、
「これはきっと、神様の物に違ぇねぇ。人が触れちゃなんねぇ。おらとばぁさんだけの秘密にしよう」
そういって、立ち去りました。
 さらに、歩き続けるうちに、おじいさんはのどが渇きました。そんな矢先、きれいな泉にさしかかったので、おじいさんは、その水を飲むことにしました。
 さて、おじいさんが水を飲んで立ち上がろうとしたその時です。なんと、芝刈りの道具を泉に落としてしまったのです。
「あ、こりゃ、しまった」
 さぁ、大変です。あの道具は、おばあさんが30回目の結婚記念日に贈ってくれた大切なものです。泉は、いきなり深くなっていて、どのくらい深くまで沈んだのかも見えません。そして、おじいさんは、泳げないのです。
 そのときです。泉の中から、女神が現れました。
 しかし、切り替えの早いおじいさんは、済んだことはしょうがないと、その時には、泉を後にしていました。
 さらに、おじいさんの快進撃は続きます。
 しかし、突然、暗雲が立ちこめ、激しい雨が降ってきました。おじいさんは、やっとの事で見つけた洞窟に駆け込みました。
 洞窟に入って、しばらくして、落ち着いて、良く見ると、洞窟の奥で、たき火をしているのが見えました。
「いや、これは、ありがたい。濡れた服が乾かせる」
 おじいさんは、たき火に向かって歩いていきました。
「いやぁ、ひどい雨ですな。私も火に当たらせてください」
 おじいさんが、たき火を取り囲んでいる者たちに話しかけると、
「なんじゃ? きさまは?」
そういって、その者たちが一斉に振り返りました。それはなんと、恐ろしい鬼たちだったのです。
 鬼たちは、立ち上がると、おじいさんを取り囲みました。
 おじいさんは、かすれた声でいいました。
「芝刈りの道具を1つ下さい」
「3文50銭になります」
 鬼の作る道具は、切れ味が鋭くて丈夫だと、評判なのでした。
「毎度ありがとうございました」
鬼たちは、洞窟の外まで見送ってくれました。
 雨は、いつの間にか上がっていました。
 おじいさんは気を取り直して、芝刈りに行くことにしました。
 やがて、おじいさんが、川にさしかかると、川上から大きなキウィが、どんぶらこっこ、どんぶらこっこ、……