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長い文章より実は短文が難しい?

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散文『季節を彩る紅色』

 そろそろ11月も終わる。

 今、折しも周囲の光景は鮮やかに色づいている。

 山々は錦のように艶やかな衣をまとい、眼を愉しませてくれる。

 今日、車で川沿いを走っていたら、ハッと視線が釘付けになった。

 川面に沿って木々が植わっているのだが、その一部が鮮やかに色づいて

 その紅色が川面に映り込んでいる。

 もちろん、その水面の部分は赤く染まっている。

 本当にそこまで赤く染まっている木々はなく、その一点だけだったので、

 かえって眼に付いた。

 この川面は色々と珍しい発見があり、時に私を喜ばせてくれる。

 晩秋の今に至る少し前、まだ秋の初めには

 広い河原に所々、赤い曼珠沙華が咲いて、そこだけが文字通り

 燃えるように見える。

 河原一面に曼珠沙華が咲いている光景も恐らく見事には違いないだろうが、

 だだっ広い河原に点々と咲く紅い花を見るのもまた良いものだ。

 今の季節であれば、もう曼珠沙華はとうに終わり、

 一面のススキが群れて風に穏やかにそよいでいる。

 夕暮れ時には蜜柑色の夕陽が一面のススキの穂を照らし、

 さながら金色に染まった穂が晩秋の風に揺れる様は黄金の波を見て居る

 かのようだ。

 いつもこんな風景を見ていると、時代劇のロケーションにはもってこいではないか。

 と、時代劇の好きな私はつい考えてしまう。

 一面の曼珠沙華やたくさんの紅葉した木々よりも

 私は何故か、まばらに咲く花や、そこだけ部分的に赤くわずかに色づいた一本の

 木の方が良い。

 派手やかに目立つものよりは、ひっそりとしたたたずまいを見せている花や
 
 植物に惹かれてしまうのは、自分に似たところがあるからかもしれない。

 この季節は秋から冬にうつろおうとする季節のいわば境目だ。

 そろそろ寒椿がこれからの季節を彩ろうとしてくれている。

 冬といえば、思い浮かぶのは純白の雪に鮮やかな寒椿が咲いている場面

 なのだけれど、哀しいことに雪国ではない当地は

 あまり現実にはお目にかかれない光景である。

 春と違って冬は花も少ないが、それでも、精一杯にその季節を彩ろうとする
 
 花がある。

 そういう花を愛でながら、これから始まる長い冬を過ごしたいものだと思っている。

 【追記的 雑雑文】


  ハハ、そろそろ同人誌に投稿する作品の期限が近付いてきました。

 というわけで、エッセイを書かなきゃと思い、書いてみたのが前の記事です。

 前にもお話ししましたが、私はエッセイを書くのは本当に難しいと思います。

 長い文章なら、実は割と誰でも簡単書ける。

 でも、短文を書くのは本当に難しい。

 随筆を書けば、その人の文章力が判るといわれています。

 あと、もちろん文章力だけでなく、共感性とか、必要なものは色々あります。

 大切なのは自分の訴えたいことをどれだけ相手に伝えられるか?

 コンパクトな作品の中で、読み手の心をつかみ、惹きつけ、

 更に自分の言いたいことを表現する。

 なので、随筆を書くとなると、私はかなり緊張します。

 もっともっと勉強しなくちゃと思います。

 小説もたいしたことはないけれど、随筆となると、ますますですね。