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きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
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宗教の勉強後のお母さんとの電話。~その三~

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お母さんが謎解きをしたい気持ちは置いといて、私は話を続けた。

予習復習の時に疑問に思ったことをメモしておいて、それを宗教のおばちゃんに聞くつもりがうまいこと避けて聞けなかったりするということをお母さんに説明した。
『それで気付いたんだけど、おばちゃんは勉強が始まる時に私のノートを固まって凝視してる。私がその姿に気付いてもおばちゃんは気付かずにノートを見続けてる。声を掛けにくいくらいに真剣に見てるから、私は黙って待ってる…。それがだんだんとひどくなってきてる気がする…。』
と私が言うと、お母さんは驚きのあまりに、
『えーーーっ!!』
と言うだけで、精一杯だった。
しばらくお母さんが落ち着くのを待って、お母さんは口を開いた。
『そのおばちゃん最低だね。答え見ながらやってるんじゃない?!』
その言葉に私から同意な気持ちが出て来た。
『私もそんな気はしてたけど、信じたくなくて…。それに部屋の中に二人だし…。ケンカにでもなったらいけないし…。これでも私は抑えて勉強してるからね。聞きたいことあるのにおばちゃんに気を使って勉強してるのもおかしいと思いながらしてるからね。』
と私の本音を言った。
お母さんもそれは分かっていたようだ。

『それで、出来なかった質問が、“改心しない友達や悪を前向きに行う人からはやっぱり離れた方が良いのか?”とか“宗教によって人の名前などの呼び方が違うのはどうしてか?”とか“同じものを信じているのに仲良くしないのはどうしてか?”とかを聞きたいんだけど、そんな質問を書いてる時は、“他に質問はありませんか?”って言わなくて、
“では、次の質問に行きたいと思います。”って言うから出来なくなる。』
『なるほどね~。それ、ノート見てるわ!!全部かは分からないけど、見てるわ!!…次からそんなこと気にせずに、あなたのリズムに持って行って聞きなさい。』
とお母さんはいつものように自己流で答えた。
『するのは私で、言うのは簡単なんだからね。』
『大丈夫!あなたなら出来る!!』
と根拠の無い自信でそうお母さんは言った。

おばちゃんがキリストについての説明をしたことをお母さんに話した。
そしておばちゃんとの話をお母さんに伝えた。
『おばちゃんたちはキリストと同じ行いをしているって言うから、キリストは神を見た人でおばちゃんたちは神を見たことがないのに、同じ行いと言って神様は怒らないのか聞いたら、“はい、神は私たちをお許しになるので構いません。”って言った。』
と私が言うと、お母さんは、
『お母さんもそうやってよく聞かされる。何をしても“神は許してくれるから大丈夫。神は心が広いから許してくれるのよ~。だからあなたも早く私たちのようになりなさい。”って言われてる。お母さんに教えてくれてる宗教の人が何度も同じ話をしてくるんだけど、“神を試していいのよ。聖書に書いてあるから。”って言うの。お母さんそれは怖くて出来ないって思うのよ~。本当にそんなこと書いてあるのかなぁ~って…。それでねその人に、“私は試したこと何度もあるから。合同の勉強会の時に、寄付があるでしょ?!あれ私も寄付したことあるんだけど、千円をね封筒に入れて寄付箱に入れたのよ。”って寄付の金額言ったの。誰が寄付をしたとかいくらとか言ったらいけない決まりなのに、その人言うのよ~。それでお母さん驚いて、言ったらダメなんでしょって言ったら、それに対しても“大丈夫よ~。神は心が広いから許してくれるのよ~。”って言うの。お母さん恐ろしくて…。それで、その人がね、“そしたら、その後事故に合って、相手が悪くて保険で十万円入ったんだから~。千円が十万よ!!神は十倍にして返してくれるんだから~。だからあなたにもこんな風に神からの祝福が降り注いで欲しいのよ~。あなたも神を試してごらんなさい。”って言われて、初めて聞いた時お母さん怖くて怖くて…。』
と思い出したのか、本当にお母さん怖がるようにそう話した。
そしてそれを聞いた私は、
『お母さん、先ず、千円の十倍は一万円。十万円は百倍。そのおばちゃん間違ってる。』と突っ込んだら、
『そこ?!今の話でそこかなぁ~。でも、まあ、あなたに言われて今気付いた。ずっと十倍になると思ってたけど、百倍ね。分かった。』
とお母さんから納得の返事がきた。
『それにしても神様を試すなんて無理。神様だけじゃなくて、誰か人を試すのと同じで、友達を試せるかってことと同じだから、誰に対してであろうが考えられない。考えただけで、ゾッとする…。そのおばちゃん罰当たりだと思うよ。いつか罰が当たるよ。そんなことが神様の祝福なわけないよ~。』
『お母さんもそう思うよ~。お母さんも出来ないよ~。』
『それと事故に合ったってことは相手がいるってことだから、神様は事故を起こした相手に対してどういう気持ちなのかってなるよ。おばちゃんたちのいつもの言い分からしたら、“神は救ってくださいますからね。人に手を差し伸べてくださっていますからね。”って言ってるけど、事故を起こした人は何を救われたの?!事故を起こさないようにしてくれたらいいのに、事故を起こして保険でお金払うことになって…。保険が下りたから得したってことなら、救われたことになるの…。そんなこと言ってたらおかしな答えになるよ。…矛盾て言ったらいいのか、勝手と言ったらいいのか…。』
と私の言い分を言った。
お母さんははっとしたようで、
『わ~、今まで気付かなかった~。そう言われたら相手がいるんだからそうよね~。』
と納得するように言った。
『うん。だから、今までおばちゃんたちが言っていたことを当てはめたら、“神は救ってくれるけど、人を選ぶ。”ってなるよ。それはおかしい。』
『それはない、それはない。神様は平等なはず。』
と言いながら、電話の向こうでお母さんは何か考えてるようだった。

そしてこの電話はまだ続くのだった。