小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
月とコンビニ
月とコンビニ
novelistID. 53800
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ミニ・ギャングスタ・マイス

INDEX|2ページ/4ページ|

次のページ前のページ
 

【3】それぞれの配置についたネズミたち。そして子積さん、中田さんは囮になるべく駆除業者を探していた。

中田   いないなー駆除業者
子積   あらわれないな〜駆除業者
中田   子積さん、リストをもう一度見せてくれ
子積   はいよ
中田   相変わらず従業員の人数は多いが、どれも見知った顔だな。
子積   あ、あの人!
中田   知っているのか?
子積   うん。最近俺たちにチーズくれる人の友達だよ。
中田   なんだと?
子積   あれ?知らなかった?
中田   あぁ。そんな人間がいるのか…
子積   うん。俺たちのことをかわいいね〜って言いながら、商品化できないチーズをこっそりくれるんだ。
中田   子積さんも貰っているのか?
子積   うんん。俺はまだ貰ったことがない。羨ましいと思うけどね〜
中田   くれぐれも気をつけろよ。どれだけ取り繕うとも、人間は人間、俺たちの敵だ。
子積   分かってるよー
○中田、子積ジッと人間の様子を窺う。
子積   それにしても、駆除業者来ないねー
中田   少し…気になることがあるんだ。
子積   なんだい?
中田   子積さんはあそこにあるネズミ捕りをどう思う?
子積   そりゃー危険だなって
中田   そうじゃない!
子積   はいい??
中田   俺たちはアレを‘ネズミ捕り’だって認識できているんだよ。
子積   あぁ。確かにあれはネズミ捕りだ。
中田   だからおかしいんだよ。じゃあなんで俺たちがアレに引っかかるんだ?
子積   それは…セッティングがうまいんじゃないか?
中田   それにしては最近の被害が多すぎる。
子積   それは中田さんが、俺が暴れすぎたって。
中田   それは確かに一理あるんだけど
子積   あるのかよ!
中田   なんか引っかかるんだ。
子積   引っかかるって
中田   ネズミ捕りに捕まる仲間たち。それにこのタイミングに駆除業者。うーーーん
子積   考えすぎじゃない?
中田   そうなのかな
子積   そーだよ中田さん。今は何よりも駆除業者を見つけないと!
中田   うん…そうだな
子積   あっ
中田   どーした?
子積   みつけたよ!!駆除業者!!あのスプレーみたいなの絶対にやばい奴だ!
中田   どうやらそのようだ!
子積   よし、じゃあリーダーさん!仲間たちに命令頼むよ!!俺は早速!
中田   分かった。子積さん、囮とはいえ、決して無茶はするなよ。
子積   任せろっちゅーの!!
中田   よし。それでは、諸君…状況を開始する!

【4】舞台上には駆除業者、そして隠れるように中田さん。

業者   全く…いいバイト教えてあげるって言われたから入ってみたらネズミ駆除かよ。まぁ確かに自給高いからいいけどさ…
中田   子積さん!そのまま背後から足元を駆け抜けて!
業者   うわっ!!早速出やがったなネズミ野郎!!
中田   スプレーに気をつけて!!
業者   くっそっ!!すばしっこいな!!
中田   俺も今から囮に向かう!そしたらその隙に一斉に駆除業者に襲い掛かれ!
●SE「鼠の声いっぱい」
○中田さんハケ、それと同時にネズミの大群が業者の体を這いずり回る。
業者   うわっ!!!きもちわりぃ!!
○業者、手からスプレーを落とし、ネズミ捕りにくっつけられてしまい道具が使えなくなる。
業者   もうなんだよ!!服の中にも入ってきやがって!!!こんなにネズミがいるなんて聞いてねぇーーよ!!ちくしょう!!あぁーーーーーーーーー辞めてやるこんなバイト!!!!
○業者ハケ、そして中田さんと子積さん再び入り。
子積   作戦!
中田   大成功!!!
2人   いえーーーーーーい!!

【5】巣に戻り打ち上げをするネズミ達

中田   まさかあんなにうまくいくとは思わなかったな。
子積   こんな簡単に追い払えるなんてさ〜人間も大したことないね
中田   ただまだ安心はできない!今日は俺たちの帝国を作り上げるその第一歩なのだ!
子積   おぉ!!いいこと言うね!あっ、そーだ!さっき仲間たちが持ってきたチーズがあるんだよ〜とりあえずはそれで乾杯しようぜ?
中田   そんな大量のチーズどうしたんだ?
子積   さっきのどさくさに紛れて仲間たちが拾ってきたんだよ!
中田   そうなのか。
子積   だからさ、今日はとりあえずぱーっといこうよ中田さん!
中田   まぁ、今日くらいはいいか。
子積   よっしゃ!!
中田   じゃあ、今日という日を生き残った諸君。実にすばらしい働きぶりだった!今日の結果に満足することなく
子積   あーーーーフライングしてたべるなよ!そこ!!
中田   おいおい、せっかくいいところだったのに…
○他のネズミ達がフライングしてチーズを食べ始める。
●SE「鼠の声いっぱい」
子積   おいっ!!なんかチーズ食ったやつらの様子がおかしいぞ!
中田   狂ったようにチーズを食ってる…
●SE「鼠の声いっぱい」
子積   これって…
中田   精神に異常をきたしているとしか思えない!誰かそいつらを止めてくれ!!
子積   どーなってるんだよ…
中田   もしかして、このチーズの中にそれを引き起こす薬が入ってたってことか。
子積   え…それじゃあ、もしかしてさっき言ってた…
中田   あぁ。
子積   ネズミ捕りにかかる仲間が増えたのって、このチーズのせい?
中田   あくまでも推測だ。
子積   ……
中田   これは早急に対応しなくちゃならない。俺たちの食物すべてに薬が入っているかもしれないからだ。
子積   一体どうやって…
中田   ……
子積   中田さん
中田   だめだ、危険だ。オレ一人で行く。
子積   こーいう時だけ格好つけないで。囮は僕の役割だよ。
中田   子積さん…
子積   俺たちの信条第8項「腹が減っても食い意地は張るな」でも…
     “仲間の為に命張る”くらいしないとね。
中田   格好良すぎですよ、子積さん
子積   何か考えがあるんでしょ?じゃあさっさと行きましょう。
中田   そうだな。
○中田・子積ハケ