小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
類人猿人類
類人猿人類
novelistID. 53748
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

魔王と勇者の研究室

INDEX|2ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

少女と魔王の出会い


 数年前、人類は悪魔と出会った。
悪魔とは想像上の生き物ではなかった、人間に似たような容姿のもの、異形と呼ぶに相応しいもの、人間より強いもの、弱いもの、多種多様であった。
しかし、どれもが共通する事、それは魔力という不思議な力を持っているという事であった。
悪魔は人類を襲うこともなかったのだが、その魔力というものは恐ろしいもので、科学などではとても推し量ることのできないものであった。
魔力は本来人類の手に届かない事を可能にしてしまう、それが良いか悪いかは別として。
人類は恐れをなして魔力及び、悪魔の利用を禁止し、その存在を無かったことにした。
またそれに関する本を禁書、それに関する儀式を禁忌とした。
こうして、悪魔と人類の関係は断絶した。

 時は変わって現在、断絶したはずの関係を利用せんとする少女が居た。
少女の名はシオン・ブライト、十三歳であった。
美しい金色のロングヘアー、翡翠色の瞳、誰もが憧れるお姫様のような容姿である。
彼女は街では有名だった富豪、ブライト家の一人娘である。
有名『だった』というのは、ブライト家の家業を運営していた両親は既に亡くなっており、もはや過去の栄光と言っても過言ではないからだ。
それでも、彼女は一人の召使と共に穏やかな生活を満喫していた。
収入は無くとも、残された遺産により一生遊んで暮らしても釣りが出るほどだ。
その生活は誰もが羨む程であった。
それでも彼女は、悪魔に頼らざるを得ない状況に立っていた。

「魔法陣を描いて、召喚者の血を垂らして、、三分程待つ?何だか即席麺を作っている気分ね……」
短い期間で関係は断絶された為に、人類が悪魔を呼び出す方法は不完全なものであった。
それは言うならばランダム召喚。特定の悪魔を呼び出すことなど全く不可能であり、この召喚が失敗すれば瞬く間に捕食される可能性すらあるという。
「いいかげん過ぎやしないかしら、とはいえ頼れるものも他にないし……」
そうこう呟く間に、三分が経った。

「きゃあっ!!」
眩い光と雷鳴のような轟音が響いた。
恐る恐る目を開けてみる。
すると、陣の上に先程まで居なかったはずの男が立っていた。
「人間の召喚陣か……」
その男は明らかに不快そうな顔をしている。
一応人語を話しているし、この点では召喚成功であろう。
「あ……あのー」
「貴様か、俺を呼び出したのは」
「はい、そうなりますね」
会話も普通に出来る、大当たりだ、と思われた、
「例え話として、用事の途中に急に呼び出されて良い気分ではいられんよなぁ?その権利が貴様等にしか無いと考えれば尚更だ」
あっ、凄い怒ってますね、と直感的に感じた。物凄い親近感である。だが、構ってはいられなかった。
「すいません、私には残された時間も頼れる相手もいなくてですね」
彼女は怒る悪魔相手にも怖気づくことなく話を進めようとする。

「私と取引をして欲しいんです」
作品名:魔王と勇者の研究室 作家名:類人猿人類