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僕の細道

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序章 ② 富士山



馬(車)を求めて関西に向かう。

久しく富士に接しておらず、新幹線に山側の席を求めたが、
一面の雲にて拝することかなわず。
残念なり、復路に心をよせる。


思えば、十数年前
富士山の環境保存を目的とするあるNPO団体が
登山者の糞尿タレ流しの現状を憂い
独自開発したバイオトイレを富士山山頂で1年間の設置使用実験行うこととなり

当時世界放浪からたまたま一時帰国し、時差ボケていたオイラは
友人に勧められて(欺されて)、何故かボランティア参加することとなり
ひと夏を富士山山頂でバイオトイレの管理をして過ごすした事があった。


過酷な環境下で毎日他人様の糞尿にまみれ
全く風呂にも入れず(山頂では水は超貴重品)
笑っちゃうしなかったが、今となれば貴重で愉快な体験であった。


あの時、熱い思いで一緒に闘った仲間たち今何をしているだろう?


今では富士山は世界遺産に登録され大変な賑わいだとか
長らく世間の外側を歩いてきたオイラにゃ
他人(ユネスコ)様におもねって、ア〜しろコ〜しろと言われ
お認め頂いて何が嬉しいんだか、サッパリわかんねぇけど。。。


話がそれた。

しかしながら、車窓よりの緑、夏空の下に満開にて心踊る。
同じくして涼しき車内より外の暑きを思う。

『朦朧と 白光りする 山みどり』 無精


季語がない!

「山」って季語か?(笑)

つづく

7/26 新幹線車内にて

作品名:僕の細道 作家名:酔生夢死