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悠里17歳

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第二章

西守朱音(にしもり あかね)

 11歳年上の悠里の実姉。幼馴染じみの西守篤信と結婚し、篤信の研究の関係で長男とともに現在はアメリカ・カリフォルニアに住んでいる。悠里と違い小さい頃はアメリカに住んでいたのでこちらの生活にはまったく不自由がない。
 妹の悠里とは年の差が大きいためか姉妹というよりも親子に近い間柄で、家が荒れていて仕事で家を空けることの多い母に代わり頃の悠里を育てたのは彼女と言ってもいいくらい。現在妊娠7ヶ月、夏ごろには第二子を出産する予定。
 

西守篤信(にしもり あつのぶ)

 朱音の夫。昨秋まで日本で研修医として病院で勤務していたが、病理の研究をするために渡米。倉泉家とは外縁の親戚筋で、家族ぐるみでの付き合いがあり、篤信は悠里を生まれる前からよく知る間柄。
 アメリカで研究をする傍らで、剣道の稽古は怠っておらず現地でも道場に通っている。
 義妹の悠里とは干支も誕生日も同じでちょうど一回り差。


西守聖郷(にしもり きよさと)

 三歳になる朱音の長男、悠里の甥に当たる。よちよち歩きの元気な男の子。生まれて最初に彼を抱いたのは叔母の悠里であることが契機かどうかは定かではないが、悠里にはとてもなついている。母語は日本語であるが、英語もそれなりに理解している様子。


エディ・クライズミ(Edward M. Kuraizumi)

 悠里の叔父。日系一世にして彼の父(悠里の祖父)である倉泉泰盛(たいせい)が開いた剣道場、「加州剣倉館」の二代目館長をしている。兄(悠里の父)スティーヴンより上背は高く大柄で、豪快によく笑う。人を褒めるのが上手。

ブリアナ・オコナー(Brianna O'conner)

 悠里の祖母。アイルランド系のアメリカ人。母語は英語で、髪の色はブロンドで目は青色。日本人の倉泉泰盛と結婚したが、彼女自身は外国へは行ったことがない。
 高齢で足腰が弱く、病を患いあまり長くないと彼女の周辺の人間は聞かされているが、それを除けば本人は元気な様子。


ステファン・クライズミ(Stephen D. Kuraizumi)

 エディの長男で悠里の従弟。地元のハイスクールに通っている。父の指導で剣道はするが学校ではアメリカンフットボール部や野球部に所属しているスポーツマン。見た目では日本人の血が流れているのがほとんど分からないが、彼なりに自分の四分の一は日本人であることを自覚している。ミドルネームはダイスケ。


キンバリー・クライズミ(Kimberly A. Kuraizumi)

 エディの長女、ステファンの妹で中学生。母親に似てほっそりとしていて悠里よりも背は高いが、見た目と違ってとても大食い。日本語はほとんどわからないが、ひらがなくらいは読めると本人は言うがそれを証明する人はいない。ミドルネームはアイコ。


堤 輝(Terry Tsutsumi)

 悠里の兄、倉泉陽人率いるバンド「NAUGHT」のドラムス担当。陽人とは中学からの同級生で、同じく気心の知れた元ギミックのメンバーであるMMの計らいで、ギミック解散後陽人と一緒に音楽活動をするようになった。自分の作るものにはこだわりの強い陽人がドラムス出身だけに、彼のスタイルには大きな信頼を寄せている。身長195センチ、MM同様アメリカでも大柄の部類に入る。


ジェフリー・ミラー(Geoffrey Miller)

 「NAUGHT」のベース担当。日本在住のアメリカ人。父は軍人で、沖縄や横田で育ったことから日本の生活に慣れている。髪は金髪で目は青色、母語は西側訛りの英語だが日本語には不自由しない。陽人と輝の二人が東京の大学に進学し、そこでオーディションに来たジェフリーを採用し、NAUGHTは現在のラインナップになった。


モニカ・ハウプトマン(Monika Hauptmann)

 エディ・クライズミの妻。ドイツ系アメリカ人。二人の子ども(ステファンとキンバリー)の母親で、自由奔放な子どもたちに手を妬いている。母語は英語、日本語は全くわからない。


倉泉スティーヴン清彦(Steven K. Kuraizumi)

 悠里の実父、日系二世。日米間での活動を中心とした貿易商をしており、当時国際線のCAだった倉泉昌代と知り合い結婚、3人の子どもをもうけた。日本在住時に日本国籍を取得したが、妻・昌代と離婚したことで日本を離れ現在はカリフォルニアに住んでいる。母語は英語、日本語は聞けば分かるが悠里に似て引っ込み思案な性格が障害で話すのは苦手。孫の聖郷には甘い。
 
作品名:悠里17歳 作家名:八馬八朔