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銀河鉄道の夢

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今朝、夢を見ました。

夢の中では、現実とは風景が違うおばあちゃんの家の近所。

仲の良い私の先輩達を連れて私はその村を紹介して歩くのです。

まず初めに紹介したのはレンガで出来ている大正、明治の都会辺りによく立っていそうな銀行の建物。

実際は銀行そのもが無いのだが、夢の中で私は懐かしさに浸りながら先輩に「この建物は昔からあるんっすよ。変わらんなー」っと誇らしげに喋っているんです。

先輩も優しい先輩で、「へーホンマにしゃれた建物やな」なんて風に話しに乗っかってくれるんですよね。

そのまま私と二人の先輩は先を進んで行くと村の雰囲気は一変していき、にぎやかな独特な雰囲気になって行くのです。

その雰囲気はまるで銀河鉄道の夜のアニメバージョンのようでガヤガヤしており、祭り前の慌ただしい雰囲気がありました。

人もいつの間にか銀河鉄道の夜のアニメで出てくるような猫になっているのです。

今度はその村を先輩達に紹介していきます。

「凄いでしょう。この辺はいつもこんな風ににぎやかなんすよ」

先輩も「うぉー。めっちゃ雰囲気楽しいなー。そうかお前はこんなところで育ったから、いつも無邪気で楽しいんやなー」なんて言ってくれるんです。(誉められたのかどうか分かりにくかったけど、誉められたと捉えておきましょう。どうせ夢だし)

そのまま、その村を歩いていると世界地図を売っている店を見つけました。店員さんはやはり猫。おじさんです。地図を覗くと地図の中が動いており、一番不思議なのは、その地図のある箇所を集中して見ると、どんどんその箇所がフォーカスされて、その場所の現在の風景まで見れるのです。その時、私が見たのはカリブ海のような海岸でした。

次に先輩達と行った店が凄くうさんくさい店でした。レンガで出来ている店で入り口は広いが直ぐに地下に続いていく造りになっているのです。
面白半分で先輩達と建物に入り階段を下って行きました。どうやら薬屋さんだったようです。
中には凄く君の悪い魔女のような猫のおばあちゃん。「何をお求めですか?」と尋ねられるが、気味が悪すぎたので先輩と目配せして出ていきました。階段を上がるときはオレンジ色のランプがカーブをえがく階段と壁に自分達の影を写して更に怪しげさを増させてるのです。

ちょうど階段から出る頃に私も夢から覚めたようです。

全く現実とは違うのに心を懐かしい雰囲気にさせられたおばあちゃんの村の夢でした。





作品名:銀河鉄道の夢 作家名:沖気