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【相棒】(二次小説) 深淵の月・らせん

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※長いあとがき




以下は2011年当時、この作品を書き上げた直後の解説です。お時間ある方はお読み下さい。


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桐生院、という家はとんでもない家です。前作でちょっとだけ出しましたが起源は千年以上前の京の都、陰陽寮です。
この桐生院の事情と怜が抱える秘密が彼女の物語の軸です。この抱える現実のおかげで彼女の人生はもう悲惨です、子供の頃から。この会話でしかない二人のやりとりを書きながらどんどん事実が出来上がっていきました、「ああそうか、公顕くんなら飼おうとするわなそりゃ」と気付いてゾッとしました。内閣情報調査室と公安調査庁、警察庁、そして「永田町」。桐生院の家を取り巻く思惑の出処はここらへんです。このラインナップだけで既にヤなかんじでしょう?(笑)

ここで少し怜の物語に関しての時間設定をお話ししたいと思います。なにしろ本編の「ピルイーター」ありきの怜の物語なのでどうしても公式の時間設定に縛られます。そこらへんを少し解説させて頂きます。退屈な方はここでおやめ下さい。

本来公式で放映されたお話に怜達を絡める事はしまいと決めていましたが、「杉下さんと官房長の密談」を「神戸君が盗み聞きしている」シチュエーションが欲しかったし、また怜の時間軸を明確にしているので公式のシーズンいくつのどこらへん、というのを出す為に公式ストーリー「鶏と牛刀」をシーンだけ拝借させて頂きました。嘘つきピエロを二ヶ月前とする表記をちらりと出したのでおわかり頂ける方もいると思います、怜が二十歳の誕生日翌日に警視庁にやって来たのは十月、個人的に設定はこうだと思っている「神戸君の特命係着任」とほぼ同時期なのです。私の神戸君着任設定は2009年9月16日です。しかしここで問題になるのが東映の神戸君配属の時間設定です。
公式読本などにもしかしたら正式な配属日として明確に記述があるのかもしれませんがそういったものは一切持っていないし読んでいないので私にはわかりません。そうすると放映されたエピソードの中から逆算・推測するしかなく、したらもう最早さすがとしか言いようのない「ザッツ・東映クォリティ」な現象が起こっており、正直混乱していたのが事実です。

はっきり言って馬頭刈村エピソードはいつなんだ、7のラストだったら二月だぞ、けど内偵期間「半年」って言ってるじゃん、FRSは翌年の二月じゃん、とツッこみ所満載です。それに「神の憂鬱」でFRSの件が片付いた後、右京さんが「ようこそ特命係へ」って言った時、「僕は半年前から特命係に…云々」って神戸君本人が言いましたよね。なのに翌年の二木田(べっぴん)監察官によるとあの特別監査の二月で在籍一年十一ヶ月なんだそうです、おい東映どないやねんいつやねん、とやはりツッこみ所満載。あの時のアルタイル証券社長毒殺事件発生は2月16日なんですけど…(笑)

左遷を決めたあの警察庁の方々の「期間は半年」というお言葉を信じ、私は神戸君が来たのは2009年9月の事だと思っています。馬頭刈村の直後に右京さんのロンドン旅行、それを神戸君がお迎えに行って本多篤人の件に首を突っ込む、という大前提の下お話を書いています。
なにしろ警察庁佐藤人事課長が「16日付けで特命係に配属」とおっしゃっており、なおかつ内村刑事部長が「カナリアの娘」本編にて「本多篤人の日本入国」を「10月5日」とはっきりおっしゃってます。そしたらもう神戸君配属って2009年9月16日しかないやんけと(笑)しかしそうなると薫ちゃん退職との整合性はどうなるのか皆目わかりませんが。まる一年近く特命係は右京さん一人体制だった事になりますよね?(滝汗)
もし仮に神戸君が二月配属だったなら半年以上捜一トリオに神戸君の死体嫌いがバレなかった事になります。事件に常に首を突っ込む特命係でそれは有り得ない。そこを一番重視して私個人の着任設定を2009年9月16日としています。だからこの「らせん」の時期は2009年12月です。まだSだった頃の神戸君だから怜の呼称も「カンちゃん」ではなく「神戸さん」です。

シーズン8期間中の怜はまだ楽しく幸せに暮らしている方です。そしてシーズン9の始まる頃怜の誕生日がきます。
この二十一歳の誕生日近辺で怜の周囲の現実が動き始めます。激動です。

そして2011年明けてからははっきり言えばもう…シーズン10始まってる今の時期はもう……

現段階で出来上がってる粗い筋書きなら確実にバッドエンド後になっています。たった独りでいますね。自分が作ったけど口にするのも嫌だっていう無残な状況で(泣)その展開はもう、東映の大河内春樹テコ入れがないと回避出来ない、無理な事だろうと諦めています。柘榴がどう絡んでくるかにもよりますが…。いっそ上司お薦めの美人と結婚しろ大河内。(ヤケクソ)

ファンの方には顰蹙を買うでしょうが、私はずっと大河内は警察官僚とは別の道を歩んだ方がと幸せになれると思っています。元々怜は大河内の、彼の幸せの為に創ったキャラクターでした。しかし怜ではほんの少しだけでも彼を幸せには出来ない。半年近くプロット総入れ替えやらのすったもんだ繰り返して骨身に沁みました。もう公式救済しか有り得ません(泣)てゆーか湊以外どんな人間持ってきてもムリくね?山中さん弟の再来で湊のそっくりさんとくっつくでかまーねーよ!ホントになんとかしてくれ東映(泣)


あと、私が書く「相棒」小説の世界ですが、殆ど全ての世界で「小野田官房長は生きています」。

焦がれる友情もこの深淵の月も、官房長は生きています。篭城事件で実際刺される場合もあるしそんな事件起きませんでしたの世界もあります。この怜の物語ではどうかな、多分刺されるけど生還する世界だと思います。つか「なんちゃっティ~」で死んだ事にしてなんぞ事件をひとつ解決、って方がおいしいやん、って昨年末に思いました劇場で。だからこそ「ファンフィクションです!」とも言えるかもしれません。私の書く相棒作品、殆どに於いて小野田官房長は生きているので。そしてこれが初書きだった小野田官房長、書いててすっごく楽しかったです。



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いろいろ現状と合わない部分もありますが2011年、三年前の話なので…ご理解下さい。


本編である相棒シーズン12の体たらくがあまりにも酷く、この小野田官房長を出した作品が自分で言うのも何ですが物凄く懐かしく感じてしまい、「もういいや。これも一般公開だ。」とあっさり決めてしまいました。次の「わたしの人形はよい人形」はあまりにもオカルト色が濃い上に、「多分一般の方には受け入れ難い…たぶん…」と自分でわかるので、おそらく制限をかけた発表になると思います。緩めですが。

しばらく時間をいただくと思いますが随時発表していきたいと思います。長々とお読みいただきありがとうございました。


2014. 06. 23.

イディ拝