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透明な音符【詩集5】

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分断された世界



僕の足を引っ張るものがいる
自由が効かない
だけどそいつは言うんだ
誰がそんなことをしたって言うんだい?
俺は何もしてないぜ
君が勝手にそう思っているだけだろう

そうなのかい?
悪いのは僕なのか?
何もかも僕のせい?
僕はもう嫌になったよ、何もかもだ
だって分かるだろう?
いや、分からないか
君にはきっと何も分からないだろう
だって世界は分断されていて
僕はいつもひとりなんだから

僕はいつからここにいる?
僕はどうしてここにいる?
何のために?
誰のために?
僕はどうして?
世界に意味はあるの?
生きていることに意味はある?
僕はなぜここにいる?
ずっとひとりっきりなら
ここにいる意味はないだろう

世界は分断されている
全てが無意味な記号のカタマリ
色彩のないモノクロの世界
僕はなぜここにいる?
この世界は僕と何の関わりもない
僕にとって意味のない世界
僕にとって意味のない生
僕はひとりだ

作品名:透明な音符【詩集5】 作家名:maki