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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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紺碧を待つ 神末家綺談3

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「・・・瑞は、何してるとき楽しい?」
「は?」

唐突な質問だったのだろう、瑞にしては珍しく気の抜けた声が返ってきた。隣に座り、回答を待つ。

「楽しいことだよ。してもらって嬉しいこととか」
「いや、突然そんなこと言われても・・・」
「ない?」
「・・・や、何て答えたら正解なのか、ワカンナイ」
「正解?自分のことがわかんないの?」
「そうじゃなくて・・・俺はおまえが、」
「俺がなに?」
「だから・・・どう答えたらおまえが・・・」
「・・・ブハッ」

二人の会話に突然誰かの笑い声が混じり驚く。驚いて振り返ると、紫暮だった。布団に肘をつき、顔をおおって肩を震わせて笑っている。

「ごめん・・・お、おかしくてっ・・・、」
「紫暮さん?」

何かおかしかっただろうか。クールな紫暮がこんなふうに笑うなんて、と伊吹は意外に思った。しかし一体何が彼のツボにはまったのだろうか。きょとんとしている伊吹を尻目に、瑞は悔しそうに紫暮を睨みつけていた。そしてドカドカと穂積の布団のそばへ寄ると、乱暴な口調で主を叩き起こすのだった。

「・・・穂積っ、起きろ穂積っ」
「どうした瑞。トイレかい」
「俺じゃなくて伊吹」

わけがわからないまま、トイレに連れて行かれる伊吹だった。