終わらないうた
美しい夢
愛を手にすると両手でそっと包み込んで
キラキラ光る綺麗なそれだけを箱にしまって自分のものにしました
ずっとずっと消えない宝ものにしました
綺麗なままで汚れたりもせず壊れてなくなることもありません
死ぬ間際に箱を開いて輝きの中で死にたいのです
けれどもそれは幸せと言えるのでしょうか
憧れの空へ飛び立つ羽はもいでしまいました
時おり焦がれて涙しますが空を見ることもしなければいいのでしょう
けれどもそれは幸せと言えるのでしょうか
幸せなどと言いますがもう自分のことなどどうでもいいのでした
それこそが私には幸せなのだということをたまに忘れてしまうのです
美しい夢をみるのです
叶えようとした時誰も泣くものがいないのならば
変える力が欲しいのですが先のことなどわからないので
ただ夢をみたのです
叶わぬ夢などみたりはしない
もしかしたらと見たのです
諦めた時愛するものが泣くのです
皆が幸せになる道を探しているのです
篭の中の小さな小鳥
夜空を見上げ涙をこぼし
篭からでてはいけないと
餌を待って食べては目を閉じ
ちぎられる翼に傷みはない
死んだ目をした小さな小鳥
諦めを幸福へとすり替えて
緑をうつして舞い上がる
閉じ込められた夢の中
穏やかな午後に全ての記憶は消え去ってゆく
偽物の夢
悲しませないようになんて言わないで
君がみんなの幸せを決めないで
みんなそれぞれに自分を幸せにする力をもっている
ほらごらん 扉は開かれている
しっかりと目を開いて
本当の幸せに向かって生きなおそう
君の幸せがみんなの幸せ
小さな小鳥籠を抜け出て空に向かって飛び立った
小さな羽根をめいっぱい広げて
必死にぱたぱた光に向かって
さぁ 今こそ飛び立とう
生きろ生きろ生きろ
たとえ荒れ狂う嵐に打たれても
恐れずに進め
信じて進め
強い気持ちで掴みとるんだ
一人よがりな思い込みなんかぶち壊して進もう
いつしか小鳥は夢の中
それは美しい本物の世界
柔らかな暖かさに包まれて
安らいで羽根を休め
ようやく深い眠りについた
作品名:終わらないうた 作家名:BhakticKarna